- バンフやレイクルイーズ以外のトレイルを歩きたい
- バンフから近いトレイルを歩きたい
- カルガリーから少しでも近い場所がいい
- 有名トレイルより落ち着いた所を歩きたい
本記事はそのような方の希望を叶えられるエリアを紹介します。
バンフ近郊の街・キャンモアからカルガリーに向かう途中のエリア
- カナナスキスエリア
です。
国立公園外となるため、有名トレイルよりハイカーが少なく、思う存分自然を堪能できます。(その分野生動物に合うリスクは上がります。)
本記事では、カナナスキスエリアの特徴やオススメのハイカーをご案内。また、私が実際に歩いた日帰りトレイルを5つご紹介いたします。
カナナスキスエリアとは
バンフ国立公園より東側にあるエリア。キャンモアが含まれます。
比較的新しくできた山が多く、標高が低いのも特徴です。
レイクルイーズなどと山容は異なり、石灰岩の成分が多い切り立った山となります。
これらの山々はフロントレンジと呼ばれています。
私が考えるカナナスキスエリアの特徴は3点あります。
- バンフ国立公園より人が少ない
- カルガリーに近い
- レイクルイーズなどと天候が違うことがある
ひとつずつご紹介します。
カナナスキスの特徴①:バンフ国立公園より人が少ない
一般に、観光客やハイカーはバンフ国立公園を目指します。
観光の黄金エリアはバンフからレイクルイーズ、その他ヨーホー国立公園やジャスパー国立公園までのエリアが人気です。
カナナスキスエリアは国立公園エリア外にはなりますが、カナディアンロッキーの山々は国立公園外でも続いています。
素晴らしい山々を騒がしくなく楽しめることが魅力のひとつです。
しかしデメリットもあります。それは野生動物と出会うリスクが高いということです。
人の気配が少ないため、動物たちも自由に森の中を動いています。思わずバッタリ遭遇ということもザラではありません。
ひとりで歩くことはできるだけ避けて、ベアスプレーを持参するようにして下さいね。
カナナスキスの特徴②:カルガリーに近い
カナナスキスエリアはバンフの街に比べるとカルガリーに近いエリアとなります。
- カルガリーの街に滞在している
- 翌日フライトのためカルガリーに前泊する
そんな方はカルガリーへいく途中にあるトレイルなら、移動距離が短いため、運転などの負担が少なく歩くことができます。
ただ、個人的にフライト日のハイキングはオススメしません。
時間的にギリギリとなってしまいます。
余裕をもって行動することはいつ何時でも大切です。
また、カナナスキスエリアは温泉もありません。汗臭いまま長時間フライトは避けたいですね。
カナナスキスの特徴③:レイクルイーズなどと天候が違うことがある
個人的にカナナスキスエリアで最も他と差別化できる特徴です。
カナナスキスエリアは、場所によってはレイクルイーズやヨーホー国立公園と100km近く離れています。
- レイクルイーズでハイキングをしたかったけど、天気が悪い。
限られた日数の方は、カナナスキスエリアの天気を確認してみてください。
意外とカナナスキスエリアは天気が悪くないことも。
わたしはカナダで現地ガイドをしている時、同じようなことがありました。
お任せハイキングツアーの際、人気のレイクルイーズエリアの天気が悪い際はカナナスキスエリアを選んでハイキングをしたことがあります。
- レイクルイーズより天気が悪くなかった
- カナナスキスエリアは雨に濡れずに歩くことができた
実際にこのようなことも経験したことがあります。
カナナスキスエリアのトレイル
次にカナナスキスエリアで私が歩いたトレイルを5つご紹介します。
まずは全体像を地図で確認下さい
エリア別に分類
キャンモアエリア
- グラッシーレイクス(Grassi Lakes)
- ハーリンピーク(Ha Ling Trail)
- レディマクドナルド(Lady Macdonald)
キャンモア エリア外
- テントリッジ(Tent Ridge)
- ヤムナスカシェルター(Yamnuska East Ridge Trail)
難易度別に分類
難易度★★
- グラッシーレイクス(Grassi Lakes)
難易度★★★
- ハーリンピーク(Ha Ling Trail)
- ヤムナスカシェルター(Yamnuska East Ridge Trail)
難易度★★★★
- レディマクドナルド(Lady Macdonald)
- テントリッジ(Tent Ridge)
それではひとつずつ詳細を確認しましょう。
カナナスキスエリアのトレイル①:グラッシーレイクス
キャンモアのノルディックスキー場近くのトレイルです。バンフから近く、トレイルの難易度も選べるため、手軽にハイキングを楽しむことができます。
滝・美しい湖・そして眺望、手軽ながらどれも満足できます。
時間に余裕があればグラッシーレイクから少し登り上から見てみましょう。
グラッシーレイクス:トレイル概要
- 距離:3.4km
- 時間:2時間
- 高低差:178m
グラッシーレイクス:アクセス
キャンモアの街から車で10分約6km。ノルディックセンター方面へ向かいます。
グラッシーレイクス:ギャラリー
カナナスキスエリアのトレイル②:ハーリンピーク
キャンモアを代表する山のひとつです。
高低差はあれど、距離が短いため比較的短時間で登ることができます。
最初は階段が多くなっていますが、森林限界を超えると一気に視界が開けます。イーストエンドオブランドルが間近に見えます。
ハーリンピーク:トレイル概要
- 距離:7.8km
- 時間:810m
- 高低差:5時間
ハーリンピーク:アクセス
キャンモアの街からノルディックセンター方面へ10km。Whitemans pond(池)を越えた先に駐車場があります。
ハーリンピーク:ギャラリー
カナナスキスエリアのトレイル③:レディマクドナルド
キャンモアからほど近いトレイル。
序盤から急登がずっと続くタフな道ですが、途中のヘリパットまででも十分に楽しめます。
ヘリパットからは本格的なガレ場になり、ルートファインディングが必要。
最後山頂へは、馬の背のような危険箇所があり、単独は避けた方が無難です。
レディマクドナルド:トレイル概要
- 距離:6.4km
- 時間:6時間
- 高低差:1200m
ヘリパッドまでは標高差800mくらい。危険箇所もなく歩きやすいです。
レディマクドナルド:アクセス
キャンモアの街から2km。Benchlands Trail付近のラウンドアバウト周辺に駐車場があります。
このあたりに駐車場があり(Google Maps)
車がない場合
公共交通機関でもアクセス可能です。
Roamバス:Route5C Canmore Localに乗り、Benchlands Trail at Elk Runで降りましょう。
また、クーガークリークトレイルと間違え安くなっています。クリークは越えないようにしましょう。
レディマクドナルド:ギャラリー
カナナスキスエリアのトレイル④:テントリッジ
稜線歩きが楽しめるトレイル。
登山口はキャンモアから離れていますが、その分ロッキーの深部の山々が広がっています。
森林限界を超えると稜線をぐるっと一周します。運が良ければアシニボイン山を見ることができます。
また、唐松の群生地としても知られるため、黄葉もオススメ。
テントリッジ:トレイル概要
- 距離:10.1km
- 時間:6時間
- 高低差:830m
テントリッジ:アクセス
キャンモアから約40km。アシニボインへ行くシャークヘリポット近くになります。
Spray Lake周辺は、途中ダートな道になります。運転やパンクに注意ください。
テントリッジ:ギャラリー
カナナスキスエリアのトレイル⑤:ヤムナスカシェルター
カナナスキスエリアの中で最もカルガリーに近いトレイルとなります。
山頂へ行くには、長時間になり技術が必要となりますが、東側の肩まででもスクランブルを楽しむことができます。
登った先は絶景と断崖絶壁が待っており、スリルも抜群。
絶壁から登ってくるクライマーを見ることも。
7月は高山植物・9月は広葉樹の黄葉も楽しめます。
Alberta Parks Yamnuska East Ridge
ヤムナスカシェルター:トレイル概要
- 距離:7.2km
- 時間:5時間
- 高低差:529m
ヤムナスカシェルター:アクセス
キャンモアの街から1Aを通り約26km。1Xとの分岐を直進しすぐにトレイルヘッドがあります。
ヤムナスカシェルター:ギャラリー
まとめ:落ち着いたエリアでロッキーの山を楽しもう
カナナスキスエリアの特徴と5つの日帰りトレイルについてご紹介しました。
レイクルイーズエリアの天候が不安定な時は、是非こちらのエリアのハイキングも検討ください。
その他カナダのハイキング記事はたくさんありますので参考にどうぞ!
車がない方はこちらの記事を見てください。
エリア別にはこちらの記事をどうぞ
本記事がこれからカナダでハイキングをされる方のお役に立てば幸いです。
素敵な山旅を♪
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