- ラダックで一番人気のトレイルが気になる
- 標高5000mを超えてみたい
- テント泊にチャレンジしてみたい
そんな方におすすめのトレッキングがあります。
それが
- マルカバレートレック(Markha Valley Trek)
です。
本記事ではマルカバレートレックについて徹底解説!事前に知りたいポイントをまとめました。
実際に歩いたトレイルレポートは別記事にまとめています。合わせてご確認ください。
マルカバレートレックとは
マルカバレートレックはラダックで最も人気が高く知名度があるトレイルです。
レーから近く、ほとんどが谷底を歩くためチャレンジしやすいです。また峠越えは最終日にひとつというところも難易度が低いポイントです。
レートはまた違う景色を見ることができ、左右を広大な山々に囲まれて歩くのは非日常極まりないです。
シーズンによっては渡渉があります。常に最新情報を確認しましょう。(2024年は渡渉はありませんでした。)
人気のトレイルのため、多くのツアーが催行しホームステイ先は常に賑わっています。場所によっては相部屋になったり宿泊を断られることがあるので注意しましょう。
マルカバレートレックの特徴
次にマルカバレートレックの特徴を4点挙げます。
- ラダックのトレイルの良さが凝縮されている
- 宿泊スタイルをホームステイもしくはテントで選ぶことができる
- 標高5000mを超えることができる
- 個人でトレッキング可能(ルートファインディングは必要!)
ひとつずつみていきましょう。
マルカバレー特徴①:ラダックのトレイルが凝縮
マルカバレートレックは、さすが人気トレイルとあって、ラダックのトレイルの良さが全て詰め込まれています。
観光では味わえない大迫力の山々が広がっています。また標高が上がると遠くのヒマラヤ山脈を一望できます。
景色だけでなく、宿泊はラダックスタイルの家でのホームステイを味わえます。また最後はテントでも泊まることができます。
多くのハイカーが歩いているためルートが分かりやすく、ラダックトレッキングを挑戦しやすい条件が揃っています。
マルカバレー特徴②:宿泊スタイルを選べる
マルカバレートレックは自身の装備やスキル・予算によって宿泊スタイルを選ぶことができます。
ホームステイではラダックの小さな村で宿泊するという体験ができます。
食事はラダックの家庭料理を食べることができ、さまざまな人と交流できるのも魅力のひとつです。
また予算が少ない場合や装備がある場合はテント泊もできます。
ルートに定期的にキャンプ場があるため、手軽にテント泊トレイルを挑戦することができます。
マルカバレー特徴③:最高標高は5000m越え
多くのハイカーが憧れる標高5000mという場所。
マルカバレートレックは一番高い標高が5,250mの峠(Kongmaru La )になるため、5000mの世界を味わうことができます。
5000mと言えば、少し歩くだけで息苦しく、高山病のリスクも高くなります。
しかし、マルカバレートレックは峠越えが最終日になるため、事前に高度順応がしやすいです。(それでもしっかり高山病対策をしましょう!)
高山病については別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
マルカバレー特徴④:個人でトレッキング可能
マルカバレートレックは個人でトレッキングをすることが可能です。
しかし個人の場合ホームステイの予約ができないため、ハイシーズンになると希望の家に泊まれなかったり、部屋が相部屋になることがあります。
ルートは明瞭で分かりやすいですが、一部道に迷いやすい場所があります。(実際に私も10分ほど迷いました。)渡渉がある場合は個人ではリスクが上がります。
心配な方は他のハイカーと歩いたりガイドを雇うようにしましょう。
また、ツアーは多くの旅行会社が催行しています。英語以外のガイドツアーも豊富にあります。心配な方は問い合わせしてみまそう。
マルカバレートレック:トレイル詳細
次にマルカバレートレックの詳細についてお届けします。
マルカバレートレック:トレイル概要
- 距離:68 km
- 日数:4-5 日間
- 難易度:★★★★☆
- 最高標高:5,250m
- 宿泊:ホームステイ or テント
マルカバレートレック:トレイル開始・終了地点
- 開始地点:Chiling
- 終了地点:Shang Sumdo
スタート地点は一般的にChilingと言われています。Chilingの村で降りるとプラス3km歩く必要があります。
村から3km進んだ橋を渡った先がマルカバレーのスタート地点です。そこまで行ってもらいましょう。
また、最近はChilingからSkyuまではアスファルトで舗装されているため、Skyuまで車で行くことが多いです。
トレイル終了地点は、Shang Sumdoが公式です。(Google Mapsに表記がないですが、ChogdoとHemisの間とイメージください。)
しかしShang SumdoはChogdoからジープロードを5km歩くため、多くのツアーはChogdoで終了します。
もうひとつのトレイル開始地点
マルカバレートレックはガンダラトレックと合わせて歩くことができます!
多くの人はChlingが開始地点の逆 Lルートで歩きます。ガンダラトレックと合わせた場合は、Uルートと呼ばれています。
その場合のトレイル開始地点は Spituk もしくは Zinchenです。
ガンダラトラックは別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
マルカバレートレック:各日程の詳細
Chilingからスタートスタートした際のモデルルートです。
- Day 1:Chilling – Skyu
- Day 2:Skyu – Markha
- Day 3:Markha – Lower Hankar
- Day 4:Hankar – Nimaling Camp
- Day 5:Nimaling – Shang Sumdo (Kongmaru La 経由 )
Day 1:Chilling から Skyu
- 距離:7km
- 所要時間:2時間
- 標高差:登り180m
Day 2:Skyu から Markha
- 距離:21km
- 所要時間:6-7時間
- 標高差:登り420m
Day 3:Markha から Lower Hankar
- 距離:10km
- 所要時間:3-4時間
- 標高差:登り210m
Day 4:Hankar から Nimaling Camp
- 距離:12km
- 所要時間:6-7時間
- 標高差:登り860m
Day 5:Nimaling から Shang Sumdo
Kongmaru La まで
- 距離:3km
- 所要時間:2時間
- 標高差:登り430m
Kongmaru La から
- 距離:14km
- 所要時間:4 時間
- 標高差:下り1580m
ルートのポイント
モデルルート以外にもマルカ渓谷には小さな村があります。Hankar までは距離や時間に応じて別の村に宿泊することもできます。
- Chiling、Kaya、Skyu、Nakding、Sara、Chalak、Markha、Umlung、Hanker
私の場合、Chilling の先のKayaから歩き始め、初日はSaraで宿泊しました。
トレイルレポートは別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
マルカバレートレック:アクセス方法
次にレーからのアクセス方法についてお伝えします。
レーからChilingへのアクセス
Chilingへのアクセス方法は、2024年現在タクシーのみとなっています。
一部情報では、「朝6時から8時の間にバスターミナルに行くとChiling行きのシェアタクシーを募っていることがある」そうです。
事前予約でシェアタクシーを希望するのは難しいと思われます。多くのツアー会社はマルカバレートラックに関してはツアーを組んでいるため、ツアーへの参加もしくはタクシーの手配のみです。事前予約で約3000ルピーです。
そのため、事前にご自身で相乗りできる人を探しておくことが無難です。ホステル等で聞いてみましょう!
行きと帰りとどちらもタクシーを手配しておくと少し割安になる印象です。
Shang Sumdoからレーへのアクセス
Shang Sumdoからバスが出ているという情報がありますが、毎日ではなく限られているため、多くの方はタクシーでレーに戻ります。Shang Sumdoからタクシーを呼んだ場合、相場は2500ルピーです。
5km手前にあるChogdoは多くのツアーの終了地点です。
Chogdoでタクシーを手配することも可能ですが、事前予約より高くなり約3000ルピーです。
事前に旅行会社で行きと帰りのタクシーを手配した場合、Chogdoからは2500ルピーです。
タクシーは4−6人乗りが多いため、予約していない個人ハイカーに声をかけて相乗りすることが多いです。
(私はマルカ村で仲良くなった個人ハイカーとChogdoで会い、彼らが事前に予約しているタクシーに乗せてもらいました。6人でシェアしたため、ひとり400ルピーで済みました!)
マルカバレートレック:宿泊について
- ホームステイ
- テント泊
ホームステイについて
各村にホームステイができる家があります。
マルカバレートレックのホームステイは数に限りがあるため、個人で宿泊の際には相部屋にあることがあります。
食事は3食出してくれます。
個人の際、事前予約の必要はありませんが、ツアー予約客が優先となります。
Google mapsやマップスミーに出てこないホームステイ先も多くあります。満室と言われても他のホームステイ先に紹介してくれることがあるので安心して歩きましょう。
- 価格:1500 INR(1泊3食付き)
- 個室もしくは相部屋
- トイレは穴を掘っただけ
- トイレットペーパー必要
- 着いたらチャイなどを用意してくれる(料金に含まれている)
テント泊について
マルカバレートレックには定期的にテントで宿泊できる場所があります。テントで宿泊すると費用を抑えることができます。
モデルルートの村の他にキャンプ場があります。例えばSkuiとSaraの間のNakdingなどです。
テント泊の場合、基本的に食料を持ち運び、水の調達はご自身ですることとなります。(キャンプ場では一部可能な場合があります。)
私が把握している範囲でキャンプ場があるのが
- Nakding
- Markha
- Hanker
- Murdochen
- Nimaling
です。
MarkhaやHankerは敷地内にテントを張らせてもらうかたちでした。
Nimaling(ニマリン)について
Nimalingは、マルカバレートレックで必ず滞在する場所ですが、村ではなく家がありません。
夏だけノマドの方がキャンプ場を運営しています。
個人でキャンプをすることもできますし、テントがない方は現地でレンタルが可能です。
テントや寝袋・ご飯が3食ついて2000 INR で提供してくれます。
マルカバレートレック:食事と水について
食事について
ホームステイ先で3食(夜、朝、昼)提供してくれます。お昼はパックランチです。
トレッキング初日はお昼ご飯までレーで準備しておきましょう!
ホームステイ先のご飯について
- 夜:ティンテゥク、カレー(チャパティ、ライス)など
- 朝:チャパティなど
- 昼(パックランチ): サンドイッチ、ジャガイモ、ゆで卵、チョコレート、フルーツジュースなど
水について
ホームステイでは沸騰させたホットウォーターやリフィルの水を無料で提供してくれます。
わたしはそのまま飲みましたが、不安な場合は、フィルターを通したりピルを入れたりする方が良いでしょう。どちらもレーで購入可能です。(ピルは100錠入って160ルピー)
テント泊の場合、水の調達は自力ですが、トレイル上で水に困ることはありません。その場合、ご自身の浄水器を通して飲みましょう。
また、マルカバレートレックはトレイルの途中にティーハウスが毎日あります。ティーハウスでは水以外にジュースなども購入することができます!
マルカバレートレック:季節
- 6−9月
マルカバレートレックは最高標高地点が高いため、雪が最後まで残りやすいです。
6月から本格的に雪が降る9月までがおすすめです。
ラダックのトレッキングで必要な装備に関しては別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
まとめ:ラダックの良さが凝縮したトレイルを楽しもう
マルカバレートレックについて
- トレイルの特徴
- ルート概要
- アクセス
- 宿泊施設
- 食事・水
についてお届けしました。
個人で歩く場合、しっかり事前に最新情報を得てから行くようにしましょう。
マルカバレーは多くの旅行者が挑戦します。直前に行った人の話を聞きましょう。
実際のトレイルレポートは別記事にまとめています。合わせてご確認ください。
またラダックには他のトレイルが多くあります。一緒に確認ください。
本記事がこれからマルカバレートレックを歩く方の一助となれば幸いです。
素敵な山旅を♪
コメント