- ラダックでテント泊トレッキングに挑戦してみたい
- 標高5000mを歩いてみたい
- 人が少ないトレイルを歩きたい
そんな方には今からご紹介する
- ルムツェからツォモリリを歩くトレイル(Rumtse to Tso Moriri Trek)
がオススメです。
ラダックエリアで有名な湖のツォモリリへ歩くトレイルです。
本記事では分かりやすくツォモリリトレックとしてご紹介します。
それではいきましょう!
ツォモリリトラックとは
ラダックエリアの南東部(ムプシュ地方)にある有名な湖・ツォモリリを目指すトレイルです。
途中、もうひとつの湖であるツォカル(Tso Kar)を見ながら歩くことができます。
標高は4000mから5500mに及び、高度順応は必須となりますが、景色は圧巻です。
トレイル自体は難しくないですが、テント泊必須のトレイルとなっており、個人では難易度が上がります。
実際に著者もツアーを利用して歩きました。トレイルレポートは別記事にまとめています。合わせてご確認ください。
ツォモリリトラックの特徴
次にツォモリリトレックの特徴について4点お届けします。
- 標高4500−5500mの圧巻の景色が続く
- 湖を2つ見ることができる
- 1週間テント泊必須のトレッキング
- ルートファインディングや渡渉など登山スキルが必須
ひとつずつ確認しましょう。
ツォモリリトレック特徴①:標高4500−5500mの景色
まず大きな特徴が標高が高いということです。
スタート地点のルムツェで標高は4200mを超えています。
そして宿泊は4500mから5000mの所で過ごします。
最高標高はYalung Nyau La の5530mです。
そのため、高度順応できていることが必須となります。
ラダック地方やネパール等ですでに順応できている方は、すぐに歩くことができるでしょう。
私はレーに1ヶ月滞在。マルカバレートレック等歩いて順応できていましたが、それでも登りは息切れして苦戦しました。
高山病対策については別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
ツォモリリトレック特徴②:湖を2つ見ることができる
ツォモリトレックのもうひとつの大きな特徴が、湖を見るトレッキングということです。
ラダックエリアのトレッキングは多くが谷底を通り、川のそばを歩くトレイルは多いです。
しかし湖を見るトレイルは少ないと感じました。
(有名な湖・パンゴンツォは観光で行く場所であり、トレッキングルートはありません。)
ツォモリリトレックで見ることのできる2つの湖は、氷河が溶けた水や石が流れ込み、美しいコバルトブルーの色をしています。
是非その目で美しさを味わっていただきたいです。
ツォモリリトレック特徴③:1週間テント泊トレッキング
ルムツェからツォモリリへ歩く場合、基本的に6泊する必要があります。
村があるのは3つ
- スタート地点のルムチェ
- ツォカル湖畔(トレイルからは離れている)
- ゴール地点の村カルゾク(ツォモリリ近郊)
しかありません。
道中では全てがテント泊と思った方がいいでsしょう。
水の補給はできますが、食料補給はできません。
個人で歩く場合は全ての食料を持ち運ぶ必要があります。
ツアー参加の場合、コックやポーターが同行するため、日帰り装備の荷物を持って歩くことができます。
ツォモリリトレック特徴④:登山スキル必須のルート
ツォモリリへ続くトレイルは岩場などは少なく、ルート上に難易度が高い箇所はありません。
しかし標高が高く、毎日のように峠越えがあります。
標高の高さから、夏でも夜は5度以下となり充分な防寒対策が必要です。
また、個人で行くとルートファインディングがとてもとても大変!です。
歩いているハイカーは他のトレイルと比べると極端に少ないため、一旦道に迷うと遭難となることも。
そして時期によりますが、靴を脱ぐ渡渉が多いです。
よほどの登山スキルがある方以外は個人でのトレッキングはお勧めしません。
(実際に個人で歩いた方とお話ししましたが、危険な経験をしたと言っていました。)
公共交通機関も整っていないため、ツアーを利用した方が良いでしょう。
ツォモリリトラック:トレイル詳細
次に、ツォモリリトレックの詳細についてお届けします。
ツォモリリトラック:トレイル概要
- 距離: 92.5km
- 日数:7-8日間
- 難易度:★★★★★
- 最高標高:5,435m
- 宿泊:テント
ツォモリリトラック:スタート・終了地点
- 開始地点:Rumtse
- 終了地点:Korzok (Tso Moriri)
スタートをRumtseではなくTso Karにすることもできます。
その際日程は3日間短縮でき、4日となります。
ツォモリリトラック:各日程
各日程についてです。ほとんどのツアーは同じです。
- Day 1:Rumtse – Kyamer
- Day 2:Kyamer – Tisaling
- Day 3:Tisaling – Pongunagu ( Tso Kar )
- Day 4:Pongunagu – Nuruchen
- Day 5:Nuruchen – Rachungkharu
- Day 6:Rachungkharu – Gyamalhoma
- Day 7:Gyamalhoma – Karzok ( Tso Moriri )
Day 1:Rumtse – Kyamer
- 距離:7km
- 所要時間:3時間
- 峠:なし
- 標高差:登り300m
- 滞在標高:4538m
Day 2:Kyamer – Tisaling
- 距離:15km
- 所要時間:6時間
- 峠:Kyamar La ( 5070m )、Mandachalan La ( 5206m )
- 標高差:登り700m、下り200m
- 滞在標高:4950m
Day 3:Tisaling – Pongunagu (Tso Kar)
- 距離:15km
- 所要時間:6時間
- 峠: Shibuk La ( 5270m )
- 標高差:登り300m、下り700m
- 滞在標高:4640m
Day 4:Pongunagu – Nuruchen
- 距離:16km
- 所要時間:5時間
- 峠:なし
- 標高差:ほぼなし
- 滞在標高:4680m
Day 5:Nuruchen – Rachungkharu
- 距離:10km
- 所要時間:4時間
- 峠:Horlam La ( 4968m )
- 標高差:登り300m
- 滞在標高:4920m
Day 6:Rachungkharu – Gyamalhoma
- 距離:15km
- 所要時間:7時間
- 峠:Kyamayur La ( 5410m )、Gyamar La
- 標高差:登り500m
- 滞在標高:5160m
Day 7:Gyamalhoma – Karzok (Tso Moriri)
- 距離:16km
- 所要時間:7時間
- 峠:Yalung Nyau La ( 5435m )
- 標高差:登り300m、下り900m
- 滞在標高:4552m
ツォモリリトラック:アクセス方法
スタート地点のルムツェ、ゴール地点のカルゾク(ツォモリリ)共にレーから直接行ける公共交通機関がありません。
タクシーをシェアすることになりますが、そうするとツアー参加の方が割安になる可能性があります。
ツアーはレーに着いてから申し込みが可能です。事前の問い合わせももちろん可能です。
ツォモリリトラック:宿泊について
- テント泊
キャンプ場は基本的に無人となります。一部キャンプ場はトイレがあります。
また遊牧民が住んでいるキャンプ場もあります。
ツアーの場合はテントや寝袋のレンタルが可能。
自分自身の夜に使用する装備はポーターさんが運んでくれます。
必要な装備は別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
ツォモリリトラック:食事と水について
途中で食料を補給できる場所はありません。個人で行く場合全て持ち歩きましょう。
水は川が多くあるので補給可能です。その際も煮沸をしたりフィルターを通しましょう。
ツアーの場合は、朝・昼・夜全ての提供があります。
行動食のシリアルバーを追加で持っていくだけで足りるでしょう。
水は毎晩ポーターさんが翌日に必要な煮沸した水、もしくはお湯をくれます。
ツォモリリトラック:季節
- 7月 – 8月中旬
ツォモリリまでのトレイルは標高が高いため、夏でも夜の気温は5度以下になります。
そのため多くのツアーは、気温が高く天気が安定している7月に催行します。
私は8月上旬にツアーに参加しましたが、天候が不安定で夕方から夜に雨が降ることが多かったです。
そのため川の水量が多くなり、靴を脱ぐ渡渉が多くありました。
(7月上旬に歩いたハイカーは、毎日晴天で靴を脱ぐ渡渉はなかったようです。)
まとめ:ツォモリリトレックを楽しもう
ツォモリリトレックについて
- トレイルの特徴
- ルート概要
- アクセス
- 宿泊施設
- 食事・水
をまとめました。
個人で行くにはかなり難易度が上がるトレイルです。
実際に私はツアーに参加しましたが、コスパよくご飯も美味しいトレッキングツアーでした。
(ガイドの方は運次第ですが。)
実際のトレイルレポートは別記事にまとめています。合わせてご確認ください。
本記事がこれからトレッキングに参加する方の一助となれば幸いです。
素敵な山旅を♪
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