インド・ラダック地方のトレイルであるルムツェ・ツォモリリトレック(Rumtse to Tso Moriri Trek)。
2つの湖を見ることができるトレイルです。
標高が高くテント泊となるため難易度が上がりますが、とにかく景色が美しいです。
本記事では実際に歩いた時のトレイルレポートをお届けします。
トレッキングまとめは別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
なお実際に歩いた感じた
- トレイルの感想
- ツアー参加の感想
についてもお届けします。
それではいきましょう。
ツォモリリトレック:トレイルレポート
私はツアーに参加しました。
行程は下記の通りです。
- Day 1:レーから専用車でRumtse(途中昼食あり) Rumtse から Kyamer
- Day 2:Kyamer – Tisaling
- Day 3:Tisaling – Pongunagu ( Tso Kar )
- Day 4:Pongunagu – Nuruchen
- Day 5:Nuruchen – Rachungkharu
- Day 6:Rachungkharu – Gyamalhoma
- Day 7:Gyamalhoma – Karzok ( Tso Moriri )
- Day 8 :専用車でレーに戻る(途中昼食あり)
Day 1:レーから Rumtse 移動 Rumtse から Kyamer
- 距離:7km
- 所要時間:3時間
- 峠:なし
- 標高差:登り300m
- 滞在標高:4538m
- 8:50 ツアー会社集合
- バイクで彼らのゲストハウスへいく、メンバー合流
- 9:40 出発
- 10:50 Upshi パーミットチェック
- ランチ休憩
- 11:40 出発
- ラスト15kmでダートロード少しあり
- 12:30 Rumtse、馬と合流
- 12:45 トレッキングスタート
- 14:30 休憩
- 16:20 camping
最初は広い河川のような所を行きました。ルートファインディングが難しすぎるので個人ではいけないと感じました。
渡渉があるけど、ガイドさんが石を投げて足場を作ってくれます。
景色は本当に綺麗で絵画の世界のようです。
Day 2:Kyamer から Tisaling
- 距離:15km
- 所要時間:6時間
- 峠:Kyamar La ( 5070m )、Mandachalan La ( 5206m )
- 標高差:登り700m、下り200m
- 滞在標高:4950m
- 6:30 起床
- 7:30 ご飯
- 8:30 出発
- 9:30 休憩
- 10:20 休憩
- 峠への登りスタート
- 11:00 Kyamar La Pass
- 11:20 出発
- 12:00 下まで降りる、峠への登りスタート
- 13:05 Mandalchan La Pass
- ランチブレイク
- 13:40 出発
- 14:00 キャンプ場見える
- 14:25 Camping
最初はジープロードぽい所を歩きます。緩やかに登りになっています。
2時間後、本格的に登りがスタート。結構な急斜面です。
2時間半かけてやっと最初のパスに着きました。めちゃくちゃしんどい!
けど景色はめちゃくちゃ良いです!!遠くの雪が被ったヒマラヤも見えます。
ここから一回200mほど降ります。降りきった場所には広場がありました。昔のキャンプ場のようです。
ここから2つ目のパスがスタート!1時間くらい200mの登りです。
ひとつめよりは斜面が緩いと感じました。
2つ目のパスでランチブレイク。
その後、キャンプ場までは緩やかに降っていきます。
緑や黄色、赤など、彩りとりどりの山肌を見ながら歩いていきます。
標高は高く風も強いですが、すごく良い空間でした。
Day 3:Tisaling から Pongunagu ( Tso Kar )
- 距離:15km
- 所要時間:6時間
- 峠: Shibuk La ( 5270m )
- 標高差:登り300m、下り700m
- 滞在標高:4640m
- 7:55 スタート
- 9:05 Shingbuk La
- 11:00 休憩(トイレ、軽く食べる)
- 12:30 ランチブレイク
- 13:00 出発
- 13:55 Camping
峠ままで予定は2時間。結構緩やかです。昨日よりも急登ではないと感じました。
予定より早く1時間くらいでパスに着きました。
その後緩やかに降りていきます。
景色が広大すぎて、だいぶ先まで見えているのになかなか着きません。2時間歩いてもずっとメドウが続いています。
そのあとは少しトラバースのような道にりました。
どんどん降っていくと先が見え、周りの山も砂の景色に変わっていきます。
しばらく降りてデザートエリアへ。下まで降りきってから少しのぼりました。
登り切ってからキャンプ場まで4kmくらい。アスファルトの道が見えます。車やバイクが走っています。
アスファルトの道を通り過ぎてアーミーの基地を通り過ぎ、ジープロードを歩きキャンプ場につきました。
Day 4:Pongunagu から Nuruchen
- 距離:16km
- 所要時間:5時間
- 峠:なし
- 標高差:ほぼなし
- 滞在標高:4680m
- 7:55 スタート
- 9:55 休憩、ハーフポイント
- 11:00 ランチブレイク
- 11:20 出発
- 12:30 Nuruchang
今日は一番軽い日です。高低差がないジープロードをひたすら歩いて行きます。
ジープロードだからか、馬は荷物なく走っているし、ポーターさんたちはジープに乗ってこちらに手を振っています。
ゆっくりでも1時間4kmのペースで歩けました。
湖は1時間くらい歩くと鏡張りの美しい景色が見えました!ツォカルが本領発揮です!
2時間歩くとまた別の鏡張りとなりました。
このあたりでたぶんハーフポイントくらいです。
ハーフポイントからはツォカルの湖畔はどんどん遠くなります。
途中にストゥパがあったりジープロードでも飽きません。とにかく広大な景色をひたすら歩いていきます。
GPS上のNuruchangに着きました。キャンプ場は1kmくらい奥のようです。
1時間ちょっと歩いてキャンプ場に到着!
今日はみんな川で洗濯をしたり水浴びをしていました。
Day 5:Nuruchen から Rachungkharu
- 距離:10km
- 所要時間:4時間
- 峠:Horlam La ( 4968m )
- 標高差:登り300m
- 滞在標高:4920m
- 8:10 スタート
- すぐ渡渉
- 10:00 Horlam La
- 降りてからまた渡渉
- 12:40 Camping
峠越えはありますが、距離が短い日です。
昨夜の雨で川が増水。いきなり靴を脱ぐ渡渉となりました。
その後Horlam La まで2時間の登りが始まります。緩やかな登りですが、想像以上に体力を奪われます。
振り返ると素晴らしい景色が広がっています。
峠を過ぎると緩やかに降りていきます。また川沿いまで降りました。
川を渡ってジープロードを歩きますが、また川は増水。いつも渡れる場所が不可能で、水量の少ない場所を探します。
そしてなんとか靴を脱ぐ渡渉が終わりました。
最後30分はジープロードを歩きます。
キャンプ場ではこの時期のみノマドの方が生活しています。牛を放牧しているようでした。
Day 6:Rachungkharu から Gyamalhoma
- 距離:15km
- 所要時間:7時間
- 峠:Kyamayur La ( 5410m )、Gyamar La
- 標高差:登り500m
- 滞在標高:5160m
- 8:00 スタート
- 10:25 pass
- 10:45 スタート
- 12:30 渡渉
- すぐにランチブレイク
- 13:10 出発
- 14:25 Pass
- 15:05 小川
- 渡渉
- 15:40 camping
2つの峠越えがある日。後半の最もハードな1日の始まりです。
最初の峠・Kyamayur La までは緩やかに2時間かけて登って行きます。
この日は体調が悪く、想像以上に時間がかかり2時間半で到着しました。
その後緩やかに降りてきます。周囲の6000m級の山が目の前に見え、大迫力でした。
フラットな道を1時間ほど歩いてまた渡渉があります。
その先には2つ目の峠であるGyamar Laが見えています。
ランチを食べて2つ目の峠への登りがスタートします。距離は短いですが、1つ目よりも急な斜面です。
その後30分かけて降りて行きます。小川を渡り少し登るとキャンプ場が見えてきました。
ラスト30分歩きなんとか到着しました。
Day 7:Gyamalhoma から Karzok ( Tso Moriri )
- 距離:16km
- 所要時間:7時間
- 峠:Yalung Nyau La ( 5435m )
- 標高差:登り300m、下り900m
- 滞在標高:4552m
- 8:05 スタート お花畑のような中を歩く
- 9:20 休憩
- 10:35 Yalung Nyau La
- 11:35 ランチ
- 12:05 出発
- 13:25 Korzong
- 14:00 橋が消えていて別ルートへ
- 渡渉、ロード歩き
- 15:20 camping
最終日は最も標高が高いYalung Nyau La ( 5435m )を越えて行きます。
300mの登りがありますが距離があるためかなり緩やかに感じます。
4kmほど歩いた後川の側をを歩きます。渡渉ないけどすこし滑りやすいと感じました。
最後500mはメルヘンな世界が広がっています。
歩き出して2時間半、Yalung Nyau Laに到着しました。
峠からトゥモリリが見えてテンションが上がります。
またそれと同時にこれ以上登らなくていいという安心感がありました。
下りはがれ場の急な坂が続きます。2kmで400m下がります。周辺の岩は最初は黒ぽく、そのあと茶色に変わっていきます。
眼下に広がる湖が本当に綺麗。トレイルを歩かなければ見ることのできない景色です。
ランチを食べた後20分ほど降りるとフラットな道になりました。
Korzongという村の近くで休憩します。
その後川にかかった橋が崩落しており急遽別ルートでKarzok へ向かいます。
渡渉の後、ジープロードに合流。最後30分は車道を歩きました。
キャンプ場に着いた後、ガイドさんが湖畔に連れて行ってくれました。湖畔沿いもかなり綺麗です。
Karzok は村なので、ゴンパがあったりレストランや売店がありました。
ツォモリリトレック:トレイルを歩いた感想
次にツォモリリトレックを歩いて思ったことをお伝えします。
- ルートファインディングが難しく渡渉多い!私は個人では厳しかった
- 想像以上に寒い
- Day2とDay6が一番大変
個人では難しい
今回ツアーを利用しましたが、個人で歩くのは大変難しいと感じました。
トレイルは分かりやすいですが、川沿いはルートファインディングが非常に難しいです。
また、靴を脱ぐ渡渉も多いため、トレッキングスキルが高い方でないと個人で行くのは無謀と感じました。
想像以上に寒い
標高が4500mから5500mを歩くため寒さは覚悟していました。
しかし寒さは想像を越えてきました。特に、雨が降って体が濡れると想像以上に冷え込みます。
夜のテント泊で少し体が冷え風邪を引いてしまいました。
テントの中は氷点下にはなっていないものの、夏でも5度切っています。
防寒対策は日本の晩秋の装備でいきましょう。
ハードな日:Day2とDay6
全体を通して歩いて感じたのが、峠越えが2つある2日目と6日目がとにかくハードです。
2日目で高度順応できなかった方はツォカルでリタイヤすることもできます。
また、峠越えがない4日目が最も楽です。早めにキャンプ場に着くので、洗濯や体を洗う時間を確保できます。
ツォモリリトレック:ツアー参加の感想
最後に私がツアーに参加して感じたことを3点お伝えします。
- 荷物が減って快適
- 食事美味しい!
- ガイドさんは運次第
少ない荷物でトレッキングできる
テント泊トレッキングになると多くの荷物が必要です。
しかしツアー参加の場合、行動中に使用しない装備は全て馬に運んでもらうことができます。
実際に私もテント内で使用する防寒具や電子機器、洗面用具などを預けることができました。
軽い荷物:日帰りトレッキング装備で歩くことができたので体の負担が少なかったです。
食事が美味しい
トレッキングツアーにはコックが帯同するため、美味しい温かいご飯を食べることができます。
ボリュームがすごく食べきれないくらいでした。
ラダック料理から西洋料理のピザまで、バリエーションも豊富でした。
また最終日には手作りのケーキまで。大満足でした。
また、最後に温かいティーもらえたり、湯たんぽ代わりのお湯もくれます。ポカポカのまま寝ることができました。
ご飯の例は下記の通りです。
- 朝ごはん:甘いおかゆ、フレンチトースト、紅茶
- パックランチ:フライドライス(カレー)、フライドポテト、ゆで卵、みかん、チョコ、フルーツジュース
- 夜ご飯:ポップコーン、フライドポテト、マッシュルームピザ、ブロッコリー
- 朝ごはん:フレーク、トースト、甘いオートミール、紅茶
- パックランチ:マンゴー、サンドイッチ、ポーチドエッグ、ポテト、チョコ、フルーツジュース
- 夜ご飯:トマトスープ、モモ、フライドモモ、フライドカリフラワー、オレンジ
ガイドさんは運次第
今回ツアーに参加して唯一改善してほしいところはガイドの方の英語力です。
私たちのグループはラダック人ガイドの方でした。
道の案内などはもちろん問題ないのですが、英語がほとんど話せない方で、意思疎通に苦戦しました。
特に私は途中体調不良になったため、別の英語が話せるガイドの方に話して伝えてもらったほどです。
他のガイドの方は英語が話せる方、フランス語等の他の言語を話す方もいたので、運次第と感じました。
まとめ:トレッキングツアー参加の参考に
ツォモリリトレックについてのレポートをお届けしました。
実際に歩いて感じたこと、ツアー参加して思ったことも一緒に記載しました。
今後行く方の参考になれば幸いです。
ツォモリリトレックのトレイルまとめについては別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
素敵な山旅を♪
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