- カナディアンロッキーで山頂を目指してみたい
- 簡単すぎないトレイルがいい
- 公共交通機関でいける場所がいい
本記事はそんな方の願いをかなえるトレイル
- フェアビュー
についてご紹介いたします。
- 比較的歩く人が多い
- 歩きごたえがある
そんなハイキング中級〜上級者まで楽しめるトレイルです。
フェアビューとは
バンフから西に55km。観光地としても有名なレイクルイーズ周辺にあるトレイルです。
カナディアンロッキーのトレイルでは珍しく、山頂まで歩くことができます。
山頂は360度大パノラマの世界が待っています。
後半はがれ場の急登が続きますが、高山植物や野生動物、景色の変容など、ずっと楽しむことができます。
Parks Canada – Fairview Mountain
フェアビューの特徴
私が考えるフェアビューの特徴は5つあります。
- 山頂まで行くことができる
- 歩くための体力が必要
- 程よい人数のハイカー
- 公共交通機関で行ける
- 高山植物や野生動物が豊富
ひとつずつご紹介します
フェアビューの特徴①:山頂まで行くことができる
フェアビューの最も大きな特徴のひとつです。
一般的にカナディアンロッキーのトレイルは、湖や峠を目指すことが多く、山頂までは行きません。
山頂までいかずとも、絶景が見られるからです。
山頂へ登るためには、手足を使ってよじのぼるスクランブルという技術が必要となってきます。
足のみで、歩いて安全に山頂へ行くことができる山は、非常に少ないです。
フェアビューはハイキングで山頂まで行くことのできる数少ない山のひとつです。
フェアビューの特徴②:歩くための体力が必要
ハイキングで山頂まで行くことができると上述しましたが、誤解しないでください。
カナダでは足で歩くトレイルは全てハイキングです。日本のハイキングとは認識が違います。(極端に言うと、富士山登山でもカナディアンにとってはハイキングです。)
フェアビューは標高差1000mです。(これだけで日本のハイキングとは違うとお分かりいただけると思います。)
5kmで1000m登るため、かなりの急登が続きます。
実際に、日本の北アルプス登山経験者の方でも、バテる方がいました。
ハイキング初心者にはおすすめしません。中級者〜上級者向きのトレイルです。
フェアビューの特徴③:程よい人数のハイカー
フェアビューの登山口はレイクルイーズとなるため、歩くハイカーが多いトレイルです。
しかし初心者のハイカーはレイクアグネストレイルへ行くことが多く、レイクルイーズ拠点のトレイルの中では落ちついています。
- 程よく歩くハイカーがいて、安心するけど混んでいない
ちょうど良い混み具合のトレイルです。
フェアビューの特徴④:公共交通機関で行ける
フェアビューの登山口は有名観光地であるレイクルイーズです。
レイクルイーズはバンフから公共交通機関で行くことができます。
カナダのハイキングスポットは、登山口まで公共交通機関で行けるところが非常に少ないです。数少ないアクセスの良いトレイルとなります。
Roam Transitが、1時間に1本レイクルイーズ行きのバスを運行しています。(予約推奨)
フェアビューの特徴⑤:高山植物や野生動物が豊富
フェアビューのトレイルは、日当たりが良い場所に高山植物が咲き、季節に応じて花々を見ることができます。
途中唐松の群生地もあるため、秋の黄葉もおすすめ。
また、小型の野生動物との遭遇も期待できます。わたしがフェアビューを歩いた時は、ピカやマーモット、雷鳥に会いました。
フェアビュー:トレイル詳細
次にフェアビューのトレイルについてご紹介します。
フェアビュー:トレイル概要
- 距離:10.2km
- 時間:6−7時間
- 高低差:1013m
フェアビュー:アクセス
車でのアクセス方法
レイクルイーズ湖畔近くの駐車場を利用する場合は、駐車料金として1日12.25ドルが必要です。
満車な際は、Park&Rideに駐車し、レイクルイーズまでのシャトルバスを利用しましょう。(シャトルバス予約推奨)
Parks Canada – Getting around the Lake Louise area
Park&Rideからのシャトルバスの予約は、Parks Canada の Reservation Service からできます。
Parks Canada – Reservation Service
- Shuttles(to Lake Louise/ Moraine Lake)を選択
- 日時
- 人数
- 行き先
- 時間帯
を選びましょう。
公共交通機関でのアクセス方法
Roam Transitのルート8X Lake Louise/Banff Expressに乗車します。
Roam Transit – Route 8X Lake Louise/Banff Express
- 所要時間:55分
- 価格:片道10CAD、1Day Pass20CAD
- 予約:推奨
バンフの乗り場は、Banff High School Transit Hubとなります。
予約は、こちらのページのReserve Nowをお選びください。
フェアビュー:季節
- 7月上旬〜9月中旬
山頂は標高が2744mあるため、歩く季節は短くなっています。
7月は高山植物が最も多い季節。天気は午後から不安定になることが多いため早めの行動を心がけましょう。
9月は急激に寒くなりますが、晴れれば一日中安定した気候となります。ラーチ(唐松)の黄葉も見ることができます。
フェアビュー:トレイルレポート
最後にフェアビューのトレイルレポートをお届けします。
地図
レイクルイーズを正面に、左側を歩いていきます。(レイクアグネストレイルと逆)
途中フェアビュールックアウトとの分岐がありますが、逆の左へ進みます。フェアビュールックアウトは山頂には行かないので注意しましょう。
トレイル掲示板のある分岐を左に行くと、馬用トレイルとの分岐があります。右に進むと本格的に登りがスタートします。
【左ー左ー右】と覚えておこう!
最初は森の中をしばらく進みます。
徐々に標高を上げていくと過去に雪崩が起こった場所を通ります。一回視界が開け、広大なボウ谷と山々を見渡すことができます。
またしばらく森の中を歩きます。途中ショートカットできる道がありますが、ショートカットの道は急勾配で足場も悪くなっています。個人的にはそこまでショートカットではないです。使わなくても時間的にも問題ないかと思います。
しばらく歩くと唐松の群生地が。ここからつづら折りの登りが続きます。お花も沢山咲いているので、ゆっくりと楽しみながら歩いていきましょう。
登っていくにつれ視界がどんどん開け、景色が変わっていきます。
登り切るとフェアビュー山頂が見えてきます。
サドルバック分岐付近には、休憩できる岩があります。しっかり休憩し、後半のがれ場に備えましょう。
分岐を右に進むと本格的な岩場の急斜面がスタート。程なくして森林限界を迎え、視界を遮るものがなくなります。
トレイルは分かりやすく道迷いをする場所はありませんが、滑りやすくなっています。振り返るとバンフ国立公園で最も高い山・Mtテンプルをみることができます。景色に感動しながらゆっくり登って行きましょう。
山頂に着くと360度第パノラマが広がっています。レイクルイーズを取り囲む山々やビクトリア氷河が同じ目線で見ることができます。
がれ場の下りは滑りやすくなっています。注意しながら降りて行きましょう。
まとめ:
カナディアンロッキーでも珍しい「山頂へ行けるトレイル」である、フェアビューについてご紹介しました。
登りごたえのある道を歩き切ると、その先には山頂の素晴らしい景色が待っています。今までの疲れが吹っ飛ぶこと間違いないです。
その他のトレイルも沢山ご紹介していますので参考にしてください。
本記事がこれから歩かれる方の一助となれば幸いです。
素敵な山旅を♪
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