- カナダでテント泊がしてみたい
- 車がなくても行ける所を知りたい
そんな方にお勧めのテント泊トレッキングができる場所があります。
それが
- スコーキーサーキット
です。
本記事では、人気テント泊トレイルであるスコーキーサーキットについて、徹底解説していきます。
スコーキーサーキットとは
レイクルイーズエリアにある人気トレイルです。レイクルーズスキー場の北部に位置し、湖やお花畑・黄葉など、カナディアンロッキーの手付かずの自然に触れることができます。
核心部のスコーキーロッジまでは片道14kmあるため、宿泊してゆっくり楽しみたいエリアです。
スコーキーサーキットの特徴は5点
- アクセスが容易
- お花畑や黄葉を楽しめる
- テント泊以外の選択肢がある
- サイドトリップがある
- ループ状に歩くことができる
が挙げられます。
ひとつずつ詳細を確認していこー!
スコーキーサーキットの特徴 ①:アクセスが容易
まず、私が考える最も大きな特徴が
- アクセスが容易
ということです。
カナダでできる他のテント泊トレッキングとの大きな違いです。
なんと、頑張れば
- 公共交通機関のみでアクセスが可能
です。
(もちろん、その分少し多めに歩く必要があります)
- 車がない
- 費用を抑えたい
そんな方にピッタリのトレイルです。
登山口
登山口:Skoki Lodge Trail Headです。
ここからトレッキングを開始できる人はロッジ宿泊者のみ。(宿泊者用バスに乗ることができます。)
テント泊のハイカーは、駐車場のあるFish Creek Trailheadから3.9km追加で歩く必要があります。
(実質はFish Creek Trailheadが登山口ですね。)
アクセス
Fish Creek Parking Area に駐車場があります。ここから登山口までは3.9km、未舗装の道路を歩きます。
スコーキーロッジ宿泊者は専用バスが出るため、歩く必要はありません。
また、公共交通機関でも可能です。
レイクルイーズからレイクルイーズスキー場へのシャトルバスを乗車。スキー場からFish Creek Parking Areaまでは2.3kmです。
私は当時、バス車内が1人だったため、ドライバーに「スコーキーに行きたい」と伝えると、途中で下ろしてくれました。
スコーキーサーキットの特徴②:お花畑や黄葉を楽しめる
スコーキーサーキットの2つ目の特徴、それは
- 季節に応じてお花や黄葉が楽しめる
ということです。
スコーキーサーキットのトレッキングシーズンは7月から9月。
7月上旬は残雪があり、通行ができないルートがあります。しかし高山植物が綺麗な時期でもあります。
8月はトレッキングのベストシーズン。気候も安定しますが、晴れの日が続くと山火事が発生するリスクもあります。
9月中旬以降は、かなり冷え込みますので防寒対策をしっかりと。また、天気が不安定となり雪が降ることもしばしば。
黄葉にはベストシーズンです。スコーキーサーキットはカラマツの群生地があるため、黄葉を見たいなら9月中旬がいいでしょう。
スコーキーサーキットの特徴③:テント泊以外の選択肢がある
スコーキーサーキットの特徴の3つ目は、キャンプ場以外にロッジがあるということです。
カナディアンロッキーのトレッキングで宿泊施設としてロッジがある場所は限られています。テント泊はハードルが高いという方にもオススメです。
下記よりロッジとキャンプ場についてご紹介します。
ロッジ
スコーキーロッジは1931年のスキー客のためのロッジとして建設されました。
メインロッジと周辺のキャビンを合わせて24人が宿泊することができます。それぞれの部屋やキャビンのベットの数や大きさに違いがあります。公式サイトから確認しましょう。
価格は1人1泊240CAD〜です。(6月下旬から10月上旬)完全予約制となっています。予約はSkoki Lodgeのサイトより可能です。
以前はハッピーアワーがあり、キャンプ場宿泊者でも、ビール等を買うことが出来ました。
キャンプ場
スコーキーエリアには4つのキャンプ場があります。
- Hidden Lake Campground(ヒドゥンレイクキャンプ場)
- Baker Lake Campground(ベイカーレイクキャンプ場)
- Marlin Meadows Campground(マーリンメドウズキャンプ場)
- Red Deer Lakes Campground(レッドティアレイクスキャンプ場)
どのキャンプ場を予約するかは、歩く日数やルートによって変わります。(オススメの回りかたは後述)
核心部のスキーキーロッジに最も近いキャンプ場は、Marlin Meadows Campgroundです。Marlin Meadowsで最低1泊、サイドトリップをするなら2泊が理想でしょう。
キャンプ場の予約は必須です。予約はバンフ国立公園のホームページからおこないます。
予約方法はこちらの記事にまとめています。参考にしてください。
スコーキーサーキットの特徴④:サイドトリップがある
スコーキーロッジ(マリーンメドウズ)を拠点にいくつかのサイドトリップがあります。
その中でも有名なのが下記3つ
- Marlin Lake(マーリンレイク)
- Skoki Mountain(スコーキーマウンテン)
- Myosotis Lake(ミオソティスレイク)
です。
マーリンレイク
スコーキーロッジから片道2.5km離れています。スコーキーロッジからとキャンプ場からでルートがやや違います。スコーキーロッジからは途中ガレ場を通る箇所があり。キャンプ場からの方が危険箇所は少ないでしょう。
スコーキーマウンテン
スコーキーロッジの裏からスタートします。基本的に1本道ですが、後半はガレ場となるためケルンを目印に歩いていきましょう。
トレイルの状況はスコーキーロッジのスタッフに確認するようにしましょう。
ミオソティスレイク
Myosotis Lakeとその奥にあるジガディナスレイク(Zigadenus Lake)の2つがスコーキーレイクスと言われています。
ロッジから片道3.2kmですが、途中岩壁を登る箇所があり、中級者以上向けです。また残雪期のコンディションは確認するようにしましょう。
往復しロッジに戻ることもできますが、ジガディナスレイクの先はパーカーズパス(Packer’s Pass)に繋がっています。
パーカーズパス経由でハイクアウトすることも可能。天候やレベルにもよりますが、ロッジから復路でこのルートを通ることもできます。
スコーキーサーキットの特徴⑤:ループ状に歩くことができる
スコーキーサーキットはその名の通り
- ループ状に歩くことができます。
自作の地図を見てみると、様々なルートがあることがわかります。
多くの方は反時計回りで歩いています。
ループ状に歩くなら最低3日、サイドトリップをするなら4日以上取りましょう。
ここで歩ける日数が
- 2日
- 3日
- 4日
別にオススメのルートをまとめました。
歩ける日数:2日
歩く日数が2日しかない場合は、Marlin Meadows Campgroundの予約を取り、スコーキー核心部へ行くことをオススメします。
天候によってはDeception Pass往復ピストンになりますが、季節や天気が良ければPacker’s Pass経由のトレイルを歩くこともできます。天気の良い日にPacker’s Passへ行くようにしましょう。
また、サイドトリップで、Marlin LakeやHidden Lakeへ行くこともできます。
- Day1: Fish Creek TrailheadからMarlin Meadows(泊)Boulder Pass、Deception Pass
- Day1サイドトリップ:Marlin MeadowsからMarlin Lake往復(約5km)
- Day2:Marlin MeadowsからFish Creek Trailhead (Packer’s Pass、Boulder Pass)
- Day2サイドトリップ:Hidden Lake
歩ける日数:3日
歩ける日数が3日以上あれば、ループ状に回ることができます。個人的なオススメは反時計回りです。
反時計まわりの場合は、
- 1日目:Baker Lake Campground
- 2日目:Marlin Meadows Campground
の予約を取りましょう。
2日目は歩く距離が短いため、テントを幕営してからMarlin Lakeへサイドトリップすることも可能です。
3日目は天気が良ければMyosotis Lakeを間近で見られるコース、Packer’s Passを目指しましょう。天気が悪い場合はDeception Pass経由の方が安全です。
- Day1: Fish Creek TrailheadからBaker Lake(泊)Boulder Pass
- Day2:Baker LakeからMarlin Meadows(泊)Cotton Grass Pass、Jones Pass
- Day2サイドトリップ:Marlin MeadowsからMarlin Lake往復(約5km)
- Day3:Marlin MeadowsからFish Creek Trailhead (Packer’s Pass、Boulder Pass)
- Day3サイドトリップ:Hidden Lake
歩ける日数:4日
歩ける日数が4日以上ある場合、2つの選択肢があります。
- スコーキーマウンテンに登る
- Red Deer Lakesで宿泊する
個人的には
- 1日目:Baker Lake Campground
- 2日目3日目:Marlin Meadows Campground
の予約を取りスコーキーマウンテンのサイドトリップをしたいと思います。
Marlin Meadows Campground は人気のため2連泊予約が取れないことが多いです。
その場合
- 1日目:Baker Lake Campground
- 2日目:Red Deer Lakes Campground
- 3日目:Marlin Meadows Campground
の予約を取るのがいいかなと。
スコーキーマウンテンに登る場合は、下記スケジュールを参考にどうぞ
- Day1: Fish Creek TrailheadからBaker Lake(泊)Boulder Pass
- Day2:Baker LakeからMarlin Meadows(泊)Cotton Grass Pass、Jones Pass
- Day2サイドトリップ:Marlin MeadowsからMarlin Lake往復(約5km)
- Day3:スコーキーマウンテン往復 Marlin Meadows(泊)
- Day4:Marlin MeadowsからFish Creek Trailhead (Packer’s Pass、Boulder Pass)
- Day4サイドトリップ:Hidden Lake
まとめ:スコーキーサーキットは車のないハイカーにもオススメ
本記事ではスコーキーサーキットの特徴を5つの点
- アクセスが容易
- お花畑や黄葉を楽しめる
- テント泊以外の選択肢がある
- サイドトリップがある
- ループ状に歩くことができる
からまとめました。
特にアクセスに関しては、かなり大きなメリットです。
その他、トレッキングで必要な持ち物についてはこちらの記事で確認ください。
地図や日本語のガイド本は下記のものがかなり参考になります。事前に調べておきましょう。
本記事がこれから歩く方のお役に立てば幸いです。
素敵な山旅を♪
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