- ラダックでトレッキングをしたいけど時間がない
- 標高が高い本格的なトレッキングがしたい
そんな方におすすめのトレイルがあります。
それが
- ガンダ・ラ トレック(Ganda La Trek)
です。
本記事では、ガンダラトラックの特徴などをまとめました。
なおガンダラトレックはマルカバレートレックと一緒に合わせて歩くことができます。
(マルカバレートレックの一部と表記していることもあります。私はあえて分けてご紹介します!)
マルカバレートレックについては別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
それではいきましょう!
ガンダラトレックとは
ガンダラトレックとは、Shigo – Yurutse 間にある峠ガンダ・ラを通るトレイルです。
レーから近く2−4日という短期間で歩くことができます。
マルカバレートレック、ストック・ラ トレックと隣接しているため、組み合わせることで長期間歩くことも可能です。
標高は5000m近くに達するため、ラダックの山々を一望することができます。
ガンダラトレックの特徴
次にガンダラトレックの特徴についてお届けします。
私が考えるガンダラトレックの特徴は4点です。
- 短い日数で標高5000m級を体験できる
- マルカバレートレックと一緒に歩ける
- ホームステイ泊とテント泊どちらも可能
- 個人で歩くことができる
ひとつずつみていきましょう。
ガンダラトレックの特徴①:短い日数で標高5000m級を体験できる
ガンダラトレックの一番の特徴は、2−4日という短い日数で標高5000m近くまで到達するという点です。
標高5000mとなるとヒマラヤ山脈を一望することができ、その景色は圧巻の一言です。
しかしその分高山病のリスクが上がります。
- レーや他エリアで高度順応ができている
- 高山病予防対策をしっかりしている
ことが必須となります。
きっちりと準備をして臨むようにしましょう。
また、毎日700m近く登り標高が上がります。
日本の登山と比べると、たいした標高差でないと思われがちですが、日本の何倍もきついです。
簡単なショートトレックと思わないようにしましょう。
ガンダラトレックの特徴②:マルカバレートレックと一緒に歩ける
ガンダラトレックのもうひとつの大きな特徴が、マルカバレートレックと一緒に歩けるということです。
実際に、マルカバレートレックの一部と表記されている本も多くあります。
マルカバレートレックにプラス2−3日で可能です。
ハイカーの数はマルカバレートレックの方が多いです。タクシーをシェアする人を見つけることも容易でしょう。
ガンダラトレックの特徴③:ホームステイ泊とテント泊どちらも可能
ガンダラトレックは道中にキャンプ場があり、ホームステイとテント泊どちらも可能です。
ただ、一部キャンプ場は無人のことがあり、設備はほぼありません。
基本的に必要なものは全て運ばないといけません。
テント泊で考えている方はツアーがおすすめです。
山岳地帯に定期的に村があるためホームステイは可能です。
しかし一部村ではホームステイが1軒しかありません。
ツアー等の予約がある場合、個人で行って宿泊を断られることがあります。
その際は数キロ先の村まで歩くことになります。
ガンダラトレックの特徴④:個人で歩くことができる
ガンダラトレックは個人で歩くことができます。
ルートファインディングが容易であり、基本的に迷うことがありません。
特にChling(Skyu)スタートの場合、迷うポイントはありませんでした。(逆からのスタート(Spituk、Zichan)は一部わかりにくいルートがあります。)
その際も、マップスミー等のGPSアプリを事前にダウンロードしていきましょう。
また季節や時間によっては靴を脱ぐ渡渉を余儀なくされることがあります。
さらに、上述の通り、個人で行けば宿泊を断られることがあるので、希望の村に泊まることができないことも。
不安な方はツアーに参加をしたりガイドを雇うようにしましょう。
ガンダラトレック:トレイル詳細
ガンダラトレック:トレイル概要
- 距離: 29 km
- 日数:2-4 日間
- 難易度:★★★★☆
- 最高標高:4,988 m
- 宿泊:ホームステイ or テント
ガンダラトレック:トレイル開始・終了地点
- 開始地点:Spituk, Zinchan
- 終了地点:Skyu, Chiling
マルカバレーと一緒に歩く場合、開始地点はSpitukもしくはZinchanとなります。
Spitukはレーから近く、ミニバスで移動可能ですが、Zinchenまでの15kmのほとんどが車道です。
多くのツアーはZinchanからスタートします。
マルカバレーは行かない場合、個人的にSkyuからのスタートをお勧めします。
理由はガンダラパスが分かりやすく、道迷いをあまりしないからです。
デメリットは個人でいく場合、ハイカーが少ないためタクシーをシェアできる可能性が低いです。ヒッチハイクを余儀なくされるが通っている車が少ない、などがあります。
ガンダラトレック:各日程の詳細
ガンダラトレックは開始地点と終了地点が両方可能であり、モデルルートは一般的に存在しません。
今回は私が歩いた日程をお届けします。
私はSkyuからスタート。ガンダラパスを経て、Zinchanで終わりました。
- Day 1:Skyu – Shigo
- Day 2:Shingo – Rambak
- Day 3:Rambak – Zinchen (Ganda La 経由)
Day1:Skyu から Shingo
- 距離:7.6 km
- 所要時間:4時間
- 標高差:登り800m
Day 2:Shingo から Rambak
- 距離:14km
- 所要時間:7時間
- 標高差:登り800m、下り1100m
Day 3:Rambak から Zinchan
- 距離:7km
- 所要時間:2時間
- 標高差:下り 300m
ガンダラトレック:アクセス方法
レーからSpituk、Zinchanへのアクセス
Spitukはレーから公共交通機関で行くことができますが、Spituk – Zinchan間の14kmはほとんど車道です。
道中見通しが悪く細い車道があるため歩くことはあまりお勧めできません。
Zinchanは公共交通機関がないため事前にタクシーを手配する必要があります。
レーからChiling、Skyuのアクセス
Chiling、Skyu共に公共交通機関がないため、事前にタクシーを予約する必要があります。事前予約で約3000ルピーです。
一部情報では、「朝6時から8時の間にバスターミナルに行くとChiling行きのシェアタクシーを募っていることがある」そうです。
Chiling – Skyu間はアスファルトの舗装路であり、多くのツアーはSkyuまで行きます。Skyuまで約3500ルピーです。
また、マルカバレートレックを歩く多くのハイカーがChilingもしくはSkyuからスタートします。タクシーをシェアできる人を探すことは他のトレイルに比べると楽でしょう。
実際に私の場合も、マルカバレートレックを歩く方と事前にSkyuまでタクシーをシェアすることができました。
ガンダラトレック:宿泊について
- ホームステイ
- テント泊
ホームステイについて
各村にホームステイができる家があります。
ガンダラトレックのホームステイは各村1−2軒しかないため、個人で宿泊の際には相部屋にあることがあります。
また、Yurutse村はホームステイ先が1軒であり、ツアー客が事前予約している場合、宿泊を断られることがあります。
実際に私も宿泊を断られ4km先のRumbakまで歩きました。(Rumbakは多くのホームステイ先があり、持ち回りで営業しているため、基本的に断られません。)
食事は3食出してくれます。
- 価格:1500 INR(1泊3食付き)
- 個室もしくは相部屋
- トイレは穴を掘っただけ
- トイレットペーパー必要
- 着いたらチャイなどを用意してくれる(料金に含まれている)
テント泊について
ガンダラトレックには定期的にテントで宿泊できる場所があります。テントで宿泊すると費用を抑えることができます。
マルカバレーと比べると無人のキャンプ場であるため、設備等期待できない場合があります。
私が把握している範囲でキャンプ場があるのが
- Urucha
です。
ガンダラトレック:食事と水について
食事について
ホームステイ先で3食(夜、朝、昼)提供してくれます。お昼はパックランチです。
トレッキング初日はお昼ご飯までレーで準備しておきましょう!
ホームステイ先のご飯について
- 夜:ティンテゥク、カレー(チャパティ、ライス)など
- 朝:チャパティなど
- 昼(パックランチ): サンドイッチ、ジャガイモ、ゆで卵、チョコレート、フルーツジュースなど
水について
ホームステイでは浄水済みのリフィルの水を無料で提供してくれます。
わたしはそのまま飲みましたが、不安な場合は、フィルターを通したりピルを入れたりする方が良いでしょう。どちらもレーで購入可能です。(ピルは100錠入って160ルピー)
テント泊の場合、水の調達は自力ですが、トレイル上で水に困ることはありません。その場合、ご自身の浄水器を通して飲みましょう。
また、トレイルの途中にはティーハウスがあります。軽食を食べられ、豊富な飲み物を有料で飲むことができます。
ガンダラトレック:季節について
- 6−10月
最高標高地点が高いものの他のトレイルと比べると比較的長く歩くことができます。
6月から本格的に雪が降る10月までがおすすめです。
ラダックのトレッキングで必要な装備に関しては別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
まとめ:ラダックの良さが凝縮したトレイルを楽しもう
ガンダラトレックについて
- トレイルの特徴
- ルート概要
- アクセス
- 宿泊施設
- 食事・水
についてお届けしました。
個人で歩く場合、しっかり事前に最新情報を得てから行くようにしましょう。
また初夏や晩秋に挑戦する方は積雪の状況を確認しましょう。
実際のトレイルレポートは別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
本記事がこらからラダックのトレイルを歩く方の一助となれば幸いです。
素敵な山旅を♪
コメント