- ラダックでトレッキングがしたいけど高度順応ができていない
- 本格的なトレッキングは時間的にできないが試してみたい
- ツアーに参加しなくても自分で行けるトレッキングがしたい
そのような方にピッタリなトレイルがあります。
それが
- シャムバレートレック(Sham Valley Trek)
です。
本記事ではシャムバレートレックについて徹底解説。実際にどのようなトレイルかイメージできるようになっています。
実際のトレイルレポートについては別記事でまとめています。合わせてご確認ください。

それでは行きましょう!
シャムバレートレックとは

シャムバレートレックはレー西部の下ラダックと呼ばれるエリアにあるトレイルです。
短い距離で最高標高が低い(3900m)ため、年間を通して歩くことができます。
ラダックのトレイルの多くは距離が長く標高が高いのに対し、シャムバレートレックは歩きやすく簡単と言われています。
別名ベイビートレック(Baby Trek)と呼ばれています。(でも決してベイビーではないです。ルートファインディングは必要です!)
シャムバレートレックの特徴

次にシャムバレートレックの特徴を4つ挙げます。
- 短い日数でラダックのトレイルを楽しめる
- ホームステイをしながら現地の人と交流できる
- 公共交通機関で行くことができる
- 個人でトレッキング可能(ルートファインディングは必要!)
ひとつずつみていきましょう。
シャムバレーの特徴①:短い日数で可能
シャムバレートラックは3日間で歩くことが可能なので、あまり時間がない方にもおすすめです。
最高標高が低く高度順応のために数日滞在する必要がないです。
1日の歩く時間は短く、初日にレーから移動してすぐに歩き始めることもできます。
シャムバレーの特徴②:ホームステイ泊ができる
シャムバレートレックの一番の目玉はホームステイ泊と言っても過言ではありません。
レーの街とは違う体験ができます。
シャムバレーの村にあるホームステイの家の特徴は、他のトレイルエリアよりも綺麗です。
トイレは水洗でホットシャワーがある場所もあります。充電等も自由にできる場所が多いです。
また、ホームステイ先の住民と交流できることも。英語が話せる方が多いので、他のラダックのホームステイ泊トレイルよりもホストの方と話をすることができました。
時には仏教について詳しく聞いたり時には子供達と交流したり。
その時でない貴重な体験をすることができますよ!
シャムバレーの特徴③:公共交通機関利用可能
シャムバレートレックはスタート地点やゴール地点に公共交通機関でアクセスが可能です。
シェアタクシーを探す必要がないため、安価にひとりでもチャレンジできます。
ラダックの他の多くのトレイルはローカルバスが運行していないので、嬉しいポイントになります。
ラダックの公共交通機関については別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
シャムバレーの特徴④:個人で可能
シャムバレートレックは最高標高が高くなくホームステイをしながら歩けるため、難易度が低くガイドを雇わなくても個人で歩きやすいです。
実際に私が個人で歩いた際も、ガイドを雇っているハイカーは1組だけでした。
それでもGPSでルートを確認しなければなりません。また、一部GPSはトレイルを示していないため、ルートファインディングは必須です。
実際に私も初日30分ほど道に迷いました。
不安に方はツアー参加やガイドの方を雇うようにしましょう。
シャムバレートレック:トレイル詳細

次にトレイルの詳細をみていきましょう。
シャムバレートレック:トレイル概要
- 距離:27 km
- 日数:2-4 日間
- 難易度:★★★☆☆
- 最高標高:3,900m
- 宿泊スタイル:ホームステイ
シャムバレートレック:トレイル開始・終了地点
- 開始地点:Likir(リキル)
- 終了地点:Tingmosgang (Temisgam) or Ang
スタート地点はLikirです。Likirの中でもLower Likirと言われています。
終了地点はTingmosgangです。
またAngからTingmosgangまでは舗装された道を通るため、Angで終了しタクシーを呼ぶことも可能です。
シャムバレートレック:各日程の詳細
- Day 1: Likir ー Yangthang
- Day 2:Yangthang ー Hemis Shukshapan
- Day 3:Hemis Shukshapan ー Ang(Tingmosgang)
Day 1: Likir から Yangthang
- 距離:11 km
- 所要時間:5時間
- 高低差:450m
Day 2:Yangthang から Hemis Shukshapan
- 距離:7.5 km
- 所要時間: 3.5-4 時間
- 高低差:280m
Day 3:Hemis Shukshapan から Ang(Tingmosgang)
- 距離:9 km(11km)
- 所要時間:4時間
- 高低差:400m
トレイルレポートは別記事にまとめています。合わせてご確認ください。

シャムバレートレック:アクセス方法

次にアクセス方法についてお伝えします。拠点となる街レーからについてです。
スタート地点 Likir へのアクセス
レーからLikirまでのアクセス方法は2通りです。
- ミニバス
- シェアタクシー
2024年は1日1便15:30にLikir行きのミニバスが出ていました。ミニバスが午後発のため、Likirに前泊する必要があります。
わたしは1時間半前にすでに座席を取っていましたが、ミニバスは満席になるため早めに座席を確保しましょう。
タイムスケジュールは毎年変わるようなので、事前にバスターミナルに行ってミニバスのオフィスで出発時刻を確認してください。価格は110ルピーでした。
ゴール地点 Tingmosgang からレーへのアクセス
- バス
- シェアタクシー
1日1便8:30にレー行きのバスが出ていました。(2024年)
タイムスケジュールは変わる可能性があるため、現地で必ず確認する方が良いです。
バスに乗るためには、トレッキングが終わった後にTingmosgangで1泊する必要があります。
Tingmosgangも素敵な村なので、時間があれば1泊するのもありです。
しかし、たいていの場合は、前日までに顔見知りになった他のハイカーとタクシーをシェアすることが多いです。わたしの場合も前日に同じゲストハウスに泊まったハイカーと6人でタクシーをシェアしました。
シャムバレートレック:宿泊について

シャムバレートレックは、山の中の村でホームステイをしながら歩くスタイルです。
それぞれ多くのホームステイ先があり、個室3食出してくれるスタイルでトレッキングが可能です。
事前予約は必要ありません。(ガイドの方を雇う場合は、ガイドさんが事前に予約しています。)
Google mapsやマップスミーでは載っていないホームステイ先も多くあります。満室と言われても他のホームステイ先に紹介してくれることが多いです。
ホームステイ概要
- 価格:1500 INR(1泊3食付き)
- 個室
- 洗面所は個室の場合とシェアの場合あり
- トイレは水洗
- WiFiなし
シャムバレートレックのホームステイは家が大きく綺麗なことが多いです。
トイレは水洗ですがトイレットペーパーは必要です。
大体着いたらお茶(チャイなど)を用意してくれます。お茶代も料金に含まれています。
シャムバレートレック:食事と水について

食事について
ホームステイ先で3食(夜、朝、昼)提供してくれます。お昼はパックランチとなります。
Likirからすぐにトレッキング開始する場合は、お昼ご飯までレーで準備しておきましょう。
ホームステイ先のご飯について
- 夜:モモ、カレー(チャパティ、ライス)など
- 朝:オートミール、チャパティなど
- 昼(パックランチ): サンドイッチ、バナナ、ゆで卵、チョコレート、フルーツジュースなど
水について
ホームステイでは、沸騰させたホットウォーターやフィルターを通したリフィルの水を無料で提供してくれます。
わたしはそのまま飲みましたが、不安な場合は、フィルターを通したりピルを入れたりする方が良いでしょう。どちらもレーで購入可能です。
(ピルは100錠入って160ルピー)
また、ホームステイ先でミネラルウォーターも購入可能です。大体20〜30ルピーで買えます
シャムバレートレック:気候について

- 5−10月
シャムバレートレックは標高が低いので年間を通して歩くことができます。
しかし冬はマイナス20度等になるのでおすすめしません。
雪が溶けた5月から本格的に雪が降る10月くらいまでがおすすめです。
ラダックのトレッキングで必要な装備に関しては別記事でまとめています。合わせてご確認ください。
まとめ:初心者もチャレンジしやすいトレイルでラダックの山と人を感じよう
シャムバレートレックについて
- トレイルの特徴
- ルート概要
- アクセス
- 宿泊施設
- 食事・水
についてまとめました。
ベイビートレックと言われていますが、しっかり事前に情報を得てから歩きましょう。
実際に歩いたトレイルレポートは別記事にまとめています。合わせてご確認ください。

ラダックにはその他多くのトレイルがあります。

本記事がこれから歩く方の一助となれば幸いです。
素敵な山旅を♪
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