カナダでテント泊トレッキングをしてみたい
そう憧れる方もいるのではないでしょうか。
本記事ではカナディアンロッキーの人気テント泊トレッキングコースを3つご紹介します。
カナディアンロッキーとは
カナダ西部にあるブリテッシュコロンビア州とアルバータ州にまたがる山岳地帯。その中でも4つの国立公園と3つの州立公園が「カナディアンロッキー山脈公園群」として世界遺産に認定されています。
カナディアンロッキーには多くのトレイルがあり、キャンプ場が設置されています。テント泊でカナダのトレイルを歩くことも夢ではありません。
本記事では、人気がありオススメのトレイル
- アシニボイン・ハイライン・トレイル
- スコーキー・サーキット
- バーグレイク・トレイル
についてご紹介します。
最後に、カナダでテント泊トレッキングをするために注意することをまとめました。
合わせて参考にしていただければ幸いです。
アシニボイン・ハイライン・トレイル(Assiniboine Highline Trail)
マウントアシニボイン州立公園にある人気トレイルです。カナディアンロッキー本の表紙を多く飾っています。マウントアシニボインは、その切り立った山容からカナディアンロッキーのマッターホルンと言われています。
アシニボインへのアクセスは2通りの方法
- 歩く
- ヘリコプター
で入山することが出来ます。
トレイル概要
- 登山口 : サンシャインスキー場(Sunshine village )または、マウントシャーク駐車場(Bryant Creek Trailhead)
- 距離: 片道26-30km、3通りのルートで行くことが可能
- 日数 : 2-5日
登山口
登山口は2つ
- サンシャインビレッジ(Sunshine village )
- マウントシャーク駐車場(Bryant Creek Trailhead)
です。
サンシャインビレッジ(Sunshine village )
公共交通機関のみでアクセス可能。バンフから無料シャトルバス→ゴンドラと乗ることで到着します。
マウントシャーク(Bryant Creek Trailhead)
公共交通機関でアクセス不可能。キャンモアから27km離れており、未舗装の道を通らなければなりません。無料駐車場あり。
プランニング
2−5日
2日はヘリ利用が可能な場合のみです。歩く場合は、2日なら登山口から約30km歩くことになるため、基本的3日以上必要です。
サイドトリップも考慮して最低3日、できれば4-5日確保するようにしましょう。
宿泊施設
3つの異なる宿泊施設があります。ロッジは1泊500ドル越えることも。テントでは1泊10ドルです。
キャンプ場
- Oag Lake Campground(オグレイクキャンプ場)
- Lake Magok Campground(レイクメイゴックキャンプ場)
- O’Brien Meadows Group Campground
Lake Magokで1泊〜2泊は取りたいところ。
ロッジ
- Assiniboine Lodge(アシニボインロッジ)
ハット
- Naiset Huts
- Hind Huts
ベストシーズン
7−9月
9月中旬は雪のリスクがありますが、黄葉のベストシーズンでもあり人気が高いです。
ハイライト
サイドトリップのNub Peakは絶対に行きたいポイント。アシニボインと3つの湖 ( Magog, Sunburst and Cerulean lakes)を見ることが出来ます。Lake Magog の湖畔歩きもオススメ。
詳細はこちらの記事を参考にしてください
スコーキーサーキット(Skoki Circuit)
レイクルイーズエリアにある人気トレイルです。レイクルーズスキー場の北部に位置し、湖やお花畑・黄葉など、カナディアンロッキーの自然を満喫できます。スコーキーロッジまでは片道14kmあるため、宿泊してゆっくり楽しみたいエリアです。
トレイル概要
- 登山口 : スコーキーロッジ登山口(Skoki Lodge Trail Head)
- 距離: 片道14km、ループ状に歩くと40km
- 日数 : 2-4日
登山口
Skoki Lodge Trail Head
登山口へは自家用車は入れません。3.8km手前のFish Creek Parking Area の駐車場に停めて歩く必要があります。
スコーキーロッジ宿泊者は、専用バスに乗ることができるため、この区間を歩く必要はありません。
公共交通機関でも入山可能です。レイクルイーズからレイクルイーズスキー場へのシャトルバスに乗車。スキー場からFish Creek Parking Areaまでは2.3kmです。
プランニング
2−4日
スコーキーロッジまでの往復ピストンなら2日。途中ループ状で歩ける箇所があります。
ループで歩いたり周辺のトレイルを歩く場合は3-4日欲しいです。多くの方は、反時計回りもしくは時計回りで歩きます。
宿泊施設
宿泊施設は2種類。キャンプ場とロッジがあります。
キャンプ場
- Hidden Lake Campground(ヒドゥンレイクキャンプ場)
- Baker Lake Campground(ベイカーレイクキャンプ場)
- Marlin Meadows Campground(マーリンメドウズキャンプ場)
- Red Deer Lakes Campground(レッドティアレイクスキャンプ場)
マーリンメドウズはロッジから一番近いキャンプ場です。サイドトリップをするなら1泊は泊まりたいですね。
ロッジ
- Skoki Lodge(スコーキーロッジ)
以前はハッピーアワーがあり、キャンプ場宿泊者でもお得にビール等を買うことが出来ました。
ベストシーズン
7−9月
7月上旬は残雪があり、通行ができないルートがあります。
9月中旬以降は、かなり冷え込みますので防寒対策をしっかりと。黄葉にはベストシーズン。
ハイライト
スコーキーロッジ(マリーンメドウズ)に行くまでの道では、Deception Passがハイライト。また、Marlin Lakeから上級者コースを進むと、美しいMyosotis lakeを間近に見ることが出来ます。
詳細はこちらの記事を確認ください。
バーグレイク・トレイル(Berg Lake Trail)
マウント・ロブソン国立公園にある人気トレイルです。カナディアンロッキーの最高峰であるマウント・ロブソンを眼下に歩くことができます。足を伸ばしてスノーバードパスまで行くと、一面氷河の世界を見ることができます。
トレイル概要
- 登山口 : バーグレイクトレイル登山口(Berg Lake Trailhead)
- 距離: 片道21km
- 日数 : 2-4日
登山口
Berg Lake Trailhead
先にMt Robson Visitor Centreに立ち寄りましょう。予約画面をみせ許可証をもらいます。
Mt Robson Visitor Centreはジャスパー国立公園から1時間かかります。公共交通機関はありません。
Berg Lake Trailhead は駐車場が少ないため、車が停められなかったら、Mt Robson Visitor Centreへ戻り駐車しましょう。
プランニング
3−5日
初日はEmperor Fallsより近いキャンプ場で宿泊。翌日、Marmot以降のキャンプ場を予約しましょう。
サイドトリップをする場合は、Marmot以降のキャンプ場で2連泊がオススメ。下山は1日あれば可能です。
キャンプ場
- Kinney Lake(7km)
- Whitehorn (11km)
- Emperor Falls(16km)
- Marmot (19km)
- Berg Lake(21km)
- Rearguard (22km)
- Robson Pass(23km)
ベストシーズン
7-9月
ハイライト
- Hargreaves Lake
- Snowbird Pass(スノーバードパス)
Hargreaves Lake周辺では、Berg LakeとMt .Robsonを一望出来ます。
丸1日必要ですが、Snowbird Passまで足を伸ばすこともオススメです。
詳細はこちらの記事を確認ください
カナダでテント泊をするために知っておくべきこと
最後に、カナディアンロッキーをテント泊トレッキングするにあたり、知っておくべきことを3つ記載しました。全て大切なことですので、関連記事も含めて見ることをオススメします。
- キャンプ場の予約は必須
- 装備の準備はしっかりと
- 野生動物との遭遇は高い
カナダでテント泊ポイント①:キャンプ場の予約は必須
カナディアンロッキーのキャンプ場は基本的に予約制です。必ず事前に予約をしましょう。
予約が必要な理由と実際の予約方法は別ページにまとめています。
カナダでテント泊ポイント②:装備の準備はしっかりと
カナダでは日本のテント泊登山とは違い、山小屋がほとんどありません。水の確保は自身で川などから浄水する必要があります。必要な装備は下記のページにまとめています。
カナダでテント泊ポイント③:野生動物との遭遇は高い
カナダでは日本以上にトレッキング中に野生動物と出会う可能性が高いです。特にテント泊ではさらに遭遇率は上がります。ベアスプレーは必ず持っていきましょう。またキャンプ場で守るべきルールもあります。
まとめ:カナディアンロッキーの有名トレイルはどれも素晴らしい
本記事ではカナディアンロッキーの有名テント泊トレイルを3つまとめました。どのトレイルもカナダらしい山々と湖の景色を楽し目ます。日帰りでは見ることのできない景色は、手付かずの自然をそのまま感じられることができます。
各トレイルの詳細やTipsは別記事でまとめていますので、事前準備の参考にしてください。
素敵な山旅を♪
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