- カナダで綺麗な景色や湖をみたい
- 季節ならではの景色が見たい
- 公共交通機関で行ける所がいい
そんな方におすすめのトレイルがあります。
それがラーチバレートレイルです。
本記事では、カナダハイキングが初めての方からリピーターの方まで幅広く楽しむことができるラーチバレーの魅力を徹底解説していきます。
ラーチバレーとは
カナディアンロッキーで最も人気の湖であるモレーンレイクを拠点とするトレイルです。
モレーンレイクを取り囲む山々・テンピークスを間近に見ることができます。
また、ラーチ(唐松)の群生地でもあるため、9月中旬には黄葉を楽しむことができ、一面が黄色に染まります。
余裕がある方は、がれ場を歩きセンチネルパスまでいくことも。センチネルパスはカナディアンロッキーの景色がギュッと凝縮されています。
ラーチバレーの特徴5つ
私が考えるラーチバレーの特徴を5つお伝えします。
- 手軽に行ける黄葉スポット
- モレーンレイク観光ができる
- 公共交通機関で行ける
- トレイルヘッドで軽食の購入が可能
- 体力に応じて最終目的地の変更が可能
ひとつずつ確認しましょう。
ラーチバレーの特徴①:手軽に行ける黄葉スポット
カナディアンロッキーでは、9月に唐松(ラーチ)が黄色に色付きます。
ラーチの黄葉が見られるハイキングコースで、最も人気なのがラーチバレー。
トレッキングの途中にあるラーチの群生地は圧巻そのもの!
近くで見るのも良し、少し離れた所で山々の景色と共に見るのも綺麗です。
ラーチバレーの特徴②:モレーンレイクが観光できる
ラーチバレーのトレイルヘッド(登山口)はモレーンレイクです。ラーチバレーのハイキングでは、モレーンレイクも一緒に観光することができます。
カナディアンロッキーでも1、2を争う人気の湖・モレーンレイク。
もちろんモレーンレイク単体でも観光でいくことができますが、トレッキングとセットでモレーンレイク観光ができると、他の場所は別日に効率よく観光に使うことができます。
ラーチバレーの特徴③:公共交通機関で行ける
モレーンレイクはカナダの観光地では珍しく公共交通機関で行くことができます。
通常はレイクルイーズビレッジで乗り換えが必要となりますが、黄葉シーズンのみバンフから直通バスが運行しています。
車がなくてもツアーに参加しなくても、ハイキングに行くことができます。より自由に旅することができますね。
(なおラーチバレートレイルは、熊の出没が多いため、時期によっては単独ハイキングが禁止されています。個人で行く際もグループで歩くようにして、ベアスプレーを携帯しましょう)
ラーチバレーの特徴④:トレイルヘッドで軽食の購入が可能
モレーンレイクにはモレーンレイクロッジという施設があります。
そこでは軽食を購入することができたり、お土産などを購入することができます。
水分や食料が不足した状態でバンフを出発しても、トレッキング前に準備することができますよ。
ラーチバレーの特徴⑤:体力に応じて最終目的地の変更が可能
ラーチバレーの目的地は基本的にはミネスティマレイクまでです。
ラーチと山々(テンピークス)やテンプル山など見応えはばっちり。
それでも歩き足りない人は、センチネルパスまで行くことが可能です。
センチネルパスは、がれ場が続き難易度が高くなりますが、さらに美しい世界が広がっています。
その日の体調やハイキングレベルに応じて、歩く目的地を短くしたり長くすることができますよ。
ラーチバレー:トレイル詳細
次にラーチバレーのトレイルについてご紹介します。
ラーチバレー:トレイル概要
ミネスティマレイクまで
- 距離:8.6km
- 時間:4−5時間
- 高低差:535m
センチネルパスまで
- 距離:11.6km
- 時間:5.5−6時間
- 高低差:725m
ラーチバレー:アクセス
車でのアクセス方法
モレーンレイクには駐車場がありますが、数に限りがあるため、早朝でない限りは規制がかかります。モレーンレイクへの道にすら入ることができません。
基本的には、レイクルイーズスキー場にあるPark&Rideに駐車し、モレーンレイクまでのシャトルバスを利用しましょう。(シャトルバス予約推奨)
予約方法
Parks Canada – Lake Louise areaにある、Parks Canada Shuttle:Moraine Lakeを確認ください
Park&Rideからのシャトルバスの予約は下記からします。
- Shuttles(to Lake Louise/ Moraine Lake)を選択
- 日時
- 人数
- 行き先
- 時間帯
を選びましょう。
公共交通機関でのアクセス方法
季節によってアクセスの方法が変わります。
- 基本:バンフから乗り換えが必要
- 黄葉シーズン:バンフから直通バスあり
と考えてください。
バンフからの乗り換えは
- レイクルイーズビレッジ
で行います。
まずは、Roam Transitのルート8X Lake Louise/Banff Expressに乗車し、Lake Louise Village Northで下車します。
- 所要時間:55分
- 価格:片道10CAD、1Day Pass20CAD
- 予約:推奨
バンフの乗り場はBanff High School Transit Hubとなります。
予約はこちらのページのReserve Nowをお選びください。
次にレイクルイーズビレッジでツアー会社が運行しているシャトルバスに乗り換えます。
ホームページの時刻表にあるSamson mallがレイクルイーズビレッジとお考えください。
席に限りがあるため予約推奨となります。
黄葉シーズンのみ運行している直通バスは、RoamRoam Transit Route 10となります。
毎年時刻表など変わります。詳細は下記、Roam Transitホームページを確認しましょう。
ラーチバレー:季節
- 6月末-10月上旬
6月末はセンチネルパスに残雪の可能性がありますが、ミネスティマレイクまでは問題なく行けるでしょう。
7月8月はハイキングに最も適した季節。大気は午後から崩れる可能性があるため、雨対策はしっかりとしましょう。
9月は黄葉シーズンです。気温はグッと下りますので防寒対策はしっかりと。また日によっては雪が降ることもあります。事前準備は怠らないようにしましょう。
ラーチバレー:トレイルレポート
最後にラーチバレートレイルのレポートをお届けします。
地図
モレーンレイクの湖畔沿いを少し歩き、カヌー乗り場を通りすぎると分岐が見えてきます。
最初は森の中を歩きます。
しばらくするとスイッチバックの道が出てきます。数回スイッチバックをしながら一気に標高を上げていきます。
森の中のため視界は悪いですが途中でモレーンレイクが見えるポイントがあります。
その後、Eiffel Lakeへの分岐があり右へ。周りの木々は針葉樹からラーチに変わります。
黄葉シーズンになると一面黄色に染まる群生地を通ります。
傾斜は少なくなり緩やかに標高を上げていくと視界が開ける場所があります。間近に見えるテンピークスとラーチを一望できるポイントです。
その先は見晴らしの良い道を歩きミネスティマレイクを目指します。進行方向の先にはマウントテンプルが聳え立ち、振り返るとラーチとテンピークスをみることができます。
ミネスティマレイクでは休憩するにはぴったりの場所です。
余裕があればセンチネルパスを目指しましょう。
ミネスティマレイクより先はがれ場になり、傾斜も急になります。1時間ほど慎重に登っていくと峠へ到着します。
峠の先の景色も美しいことながら、振り返った景色も圧巻です。ぜひその目で確かめてください。
下りは元来た道を戻って行きます。
まとめ:黄葉の季節はもちろん、それ以外も楽しめる人気コース
カナディアンロッキーの大人気ハイキングスポットであるラーチバレーについてご紹介しました。
黄葉シーズンは外せないのはもちろんですが、シーズン以外でも楽しむことができる魅力いっぱいのトレイルです。
本記事がこれからカナディアンロッキーのハイキングをされる方の一助となれば幸いです。
素敵な山旅を♪
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