ノルウェー北部のロフォーテン諸島は、トレッキングの聖地であり息を呑む美しい山々と海岸が続きます。その景色が多くの人々を魅了し、国内外から沢山のハイカーが訪れています。
基本的にレンタカーなどを利用することで、より楽しめる場所だと思います。
それでも公共交通機関を使いたい!
そんな方へ朗報です。
公共交通機関を利用する場合、注意すべきポイントさえしっかり抑えていれば、快適に移動をすることができます。
わたしがロフォーテン諸島をまわった際、バスを使ったのですが、ものすごく苦戦したことがありました。(もちろん場所にもよると思いますが、本当に大変でした。。。)
今回はわたしがロフォーテン諸島をバスで移動した際、上手くいかなかったことも含めてシェアしたいと思います。
この経験が、今後ロフォーテン諸島をバスで移動する方の一助となれば幸いです。
それでは始めていきましょう!
ロフォーテン諸島のバス基本情報
まずはロフォーテン諸島のバスについて基本的なことをまとめていきます。
バスはロフォーテン諸島の幹線道路(E10)をメインに走っています。(オレンジがE10)
基本的に、幹線道路を走っているバスでよく利用されるのが、下記3つの便です。
- Å(オー)⇆Narvik(ナルビク)300
- Å(オー)⇆Leknes(レクネス)
- Leknes(レクネス)⇆ Svolvær(スボルベル)
ロフォーテン諸島のバス①:Å(オー)⇆Narvik(ナルビク)300
ナルビクからロフォーテン諸島の端まで直通で行くことのできるバスは1日2便運行しています。(土日も運行)
Å発Narvik行き(300)
- 6:30発(Narvik着13:35)
- 11:45発(Narvik着19:10)
Narvik発Å行き(300)
- 9:55発(Å着17:26)
- 15:50発(Å着23:10)
ロフォーテン諸島のバス②:Å(オー)⇆Leknes(レクネス)
ロフォーテン諸島の西エリア(モスケネス島、島、島)を運行しているバスです。
平日土日共にバスの運行は多め。Bodø(ボードー)行きのフェリーに合わせてバスの運行スケジュールが組まれています。
ロフォーテン諸島のバス③:Leknes(レクネス)⇆ Svolvær(スボルベル)
ロフォーテン諸島の東エリア(アウストヴァーグ島)を運行しているバスです。西エリアに比べるとバスの便は少なめです。
またレクネスでの乗り継ぎは、良い便もあれば悪い便もあります。
ロフォーテン諸島バスの運賃
基本的に運賃はエリア制となっています。
また乗り継ぎは、チケットを購入してから2時間以内の場合は可能です。
バスのチケットは運転手からも変えますが、その際は追加料金を支払う必要があります。
頻繁に利用する場合はアプリを駆使しましょう!
また、1週間乗り放題チケットも購入できます。
(アプリについては後述します。)
料金
- 同エリア内は44 NOK
- 1エリア超える場合、料金加算(2エリア 66 NOK )
ロフォーテンのバスの公式サイトはこちらを確認ください。(時刻表など参考になります)
Reis Nordland:ロフォーテンのバス・フェリー等あらゆる公共交通機関を調べることができます。
ロフォーテン諸島バス5つの特徴
次に、わたしが考えるロフォーテン諸島のバスの特徴をお知らせします。
ノルウェーの他のエリアの公共交通機関を多く利用し、他エリアと明らかに違いがありましたのでお届けします。
ロフォーテン諸島バスの特徴①:バスが遅れることが多い
まず一番に感じたのはバスが遅れるということです。
他のエリアの公共交通機関を利用した際は、(フェリー移動などがあるせいか)ほとんど時刻表通りに来ていました。
しかしロフォーテン諸島のバスはほぼ時刻表通りに来ませんでした。
その理由として
- 運転手からその場でチケットを買う観光客が多い
- 荷物が多くバスの荷物置き場を開けるケースが多い
- 道が細く他の車とすれ違う際に譲り合いをしなけれはならない
これらが考えられます。
ロフォーテン諸島バスの特徴②:運転手からチケットを購入する場合は追加料金がかかる
上述にもありますが、運転手からチケットを購入することでバスが遅れてダイヤが乱れてしまいます。
それを緩和するために、運転手から購入する際は追加料金がかかるようになっています。
- 追加料金:1回の乗車にあたり20NOK
日本円にすると約300円高くなっています。
長距離移動の1回だけならさほど気になりませんが、毎日のトレッキングでバスを利用するのならこの追加料金が痛手となります。
そこで活躍するのが事前購入できるアプリです。
わたしはアプリを活用し、追加料金をほとんど支払わずにバスを利用しました。
(最初の1回だけ運転手から購入し追加料金があることを知りました。)
アプリの利用方法は別記事にまとめています。
ロフォーテン諸島バスの特徴③:バスターミナルがない
ロフォーテン諸島は、比較的大きな街でもバスターミナルという場所はほとんどありません。
街の中でもバスターミナルはなく、サークルKのガソリンスタンドの近くにバスが停まります。
室内の待合室などはありません。
乗り継ぎなどで長時間待つ際は、その場で待っていると夏でも日によっては寒いです。だいたい近くのカフェなどに入ることになります。
ロフォーテン諸島バスの特徴④:公式サイトやGoogleマップの時刻表に間違いがあることも
これが私がロフォーテン諸島のバスで一番想定外だったことです。
まずはGoogleマップ、その後公式サイトをチェックし乗り継ぎなどを考えていたのですが、待っても来ない。
なんでかなと観光案内所の方に聞きに行くと、この時刻表は間違ってるよと言われました。(一応写真を撮ってくれて報告しておくねと言っていましたが。)
聞けば、スクールホリデーの間はスクールバスがメインの路線はほとんど運行していないとのことでした。
路線によってはそのようなことがあるので注意しましょう!
信じられるのは現地にある最新の時刻表ですよ!!
ロフォーテン諸島バスの特徴⑤:土日はバスの運行が少ない
これは他のエリアでも言えることですが、土日はバスの運行が少なくなります。長距離移動ができるのはÅ(オー)からNarvik(ナルビク)まで出ている1日2本のバスのみです。
Å(オー)からLeknes(レクネス)の間の移動なら、土日でもバスの本数があります。それよりもエリアを超えて土日に観光やハイキングをする場合、バス利用は現実的ではないなと感じました。
土日は、バスを利用せず宿から行ける観光スポットやハイキングスポットへ行くことをオススメします。
もしくはロフォーテン諸島を出るくらいの長距離移動のみバス利用ができると思ってください。
余談ですが、わたしが宿泊したエリアは土日のバスが運行していませんでした。急遽、日曜日チェックアウトを金曜日チェックアウトに変更し、平日中に幹線道路のバス停近くのホステルに移動しました。
(歩いて幹線道路までいければ特に問題ないのですが、わたしは全荷物を持って3km以上歩くことができず断念しました。)
ロフォーテン諸島の安宿、わたしがアクセスに苦戦した宿、近くのトレイルなどについては別の記事でまとめています。
ロフォーテン諸島のバスを乗りこなすためには
上記の通り、バスで移動をするには少しハードルが高いと感じてしまうロフォーテン諸島ですが、しっかりとポイントを抑えていれば乗りこなすことができると感じました。
次からは、わたしが考えるロフォーテン諸島のバスを乗りこなすポイントをお届けします。
バスを乗りこなすポイント①:宿は幹線道路沿いに取る
まず、宿は幹線道路沿いの場所を予約するということです。
たとえバス停が近くにあっても、幹線道路でなければバスは1日1,2便のことがあります。
ちなみにRytenのトレッキングをしたい場合、幹線道路ではないFredvagという街に1泊がベターです。この際のポイントも別ブログでまとめます。
バスを乗りこなすポイント②:宿から往復でバスを利用する場合できるだけ土日は避ける
ロフォーテン諸島のバスは基本的に土日は少なくなっています。
長距離移動は土日でも問題ありません。Å(オー)⇆Narvik(ナルビク)間は、平日でも土日でも1日2便です。
問題は、宿から往復でバスを利用し観光やトレッキングをする場合です。平日にはある午前の時間帯のバスがない、そんなことが沢山あります。
特にLeknes・Svolvær間は、幹線道路でも土日のバスが少ないため、東エリアを土日観光・トレッキングする場合は注意しましょう!
バスを乗りこなすポイント③:アプリを使いこなす
次のポイントはアプリを使いこなすということです。
先ほどもお伝えした通り、ロフォーテン諸島のバスは運転手から購入すると20NOK追加料金が発生します。
1回2回の乗車でしたらそこまで気になりませんが、何度も乗車する場合は金銭的な負担が大きくなります。
そこでアプリを使いこなすことをオススメします。
アプリは、一旦ダウンロードしクレジットカード番号を登録すると、簡単に使うことができます。
ちなみにこのアプリは、電波がある時のみアプリが起動するため、WiFiのみで旅をしている方には不向きです。
バスを乗りこなすポイント④:乗り放題チケットを購入する
- 1週間がっつりバス利用をする場合
- フェリーで移動なども考えている場合
このような場合は乗り放題がオススメです。
価格は
- 1週間で1290 NOK
かなり高価です。しかし、1週間丸々いる場合は元がとれる可能性があります。(例えばNarvikまでの移動は、9ZONE:343NOKと高価)
わたしは、1週間の予定で直接購入したほうが100NOKほど安くなったため、乗り放題の購入はやめました。(ただ、初日のバスは直接購入し試算に入っていないため、初日から乗り放題を購入していれば元は取れていたなと感じています、、)
乗り放題チケットは
- Bodø(ボードー)
- アプリ
から購入できます。
- 計算せず特に何も考えずバスに乗れる
- 気軽に乗れる
- アプリを起動しなくても良い可能性がある
ため、メリットは大きいと思います。
詳細はReis Nordland公式サイトを確認ください。
最後に:ロフォーテン諸島のバスはアプリや乗り放題を活用しよう
ロフォーテン諸島のバスの特徴と、乗りこなすポイントについてお届けしました。
バスはレンタカーよりは不便ではありますが、乗りこなせば問題なく移動できます。
有名トレイルコースへもアクセスが良いので、バスを駆使してロフォーテン諸島を満喫してください。
本記事がこれからロフォーテン諸島を旅する方のお役に立てれば幸いです!
素敵な山旅を♪
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