カナディアンロッキーのお膝元バンフ。
せっかくカナダに来たのだからハイキングをしたい!
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざバンフに着いたけど、車がないので立ち往生する場合も。
本記事では、カナディアンロッキーで2年間ツアーガイドをした私がおすすめする
バンフからバスで行けるハイキングスポット
についてご紹介します。
なお、カナディアンロッキーは野生動物が身近にいるエリアです。
ハイキング中に熊と遭遇する可能性も高いです。
カナダでは、熊対策として鈴以上にベアスプレーが推奨されています。
スプレーは航空機では持ち運べないので、バンフで手に入れることを考えてください。
全体図とバスルート
まずはバンフの位置とバスで行けるエリアを確認します。
- バンフ近郊
- レイクルイーズエリア
- モレーンレイクエリア
そして
- バンフ市内
以上、4つのエリアに分けてみていきます。
バンフ近郊のハイキング
バンフ近郊でバスが出ているハイキングスポットは2つ
- サンシャインメドウズ
- ジョンストンキャニオン
です。
サンシャインメドウズ(難易度★★)
夏はハイキングスポット、冬はスキー場としても有名なサンシャインメドウズ。
ゴンドラに乗り一気に標高2300mまで上がることができます。
夏にはお花畑が広がり、途中にはカナクリの群生地も。
天気がよければカナディアンロッキーのマッターホルン・アシニボイン山も拝むことができます。
バンフからのアクセス
サンシャインスキーロッジが無料でシャトルバスを運行しています。
いくつかのホテルの前でピックアップしてくれるので、一番近い場所を選びましょう。
サンシャインビレッジスキー場公式サイト【シャトルバススケジュール】
サンシャインメドウズの詳細についてはこちらの記事でまとめています。
ジョンストンキャニオン(難易度★〜★★★)
渓谷の中を歩くトレイルです。
歩く時間により、手前で引き返すか、先まで行くかを選べます。
最初は山々を見ることはできませんが、自然が創り出した渓谷と綺麗な渓流・滝があり、癒されること間違いなしです。
そして、Ink Potsまで行くと一気に視界が広がり、美しいカナディアンロッキーの山々を見ることができます。
- Lower Fallsまで 1km
- Upper Fallsまで 2.6km
- Ink Potsまで 5.2km
Lower Fallsまでは平坦な道が多く、夏はスニーカーでも歩くことができます。
Lower Fallsを過ぎると、少しアップダウンがありますが、楽しくハイキングができるかと思います。
Ink Potsまでは往復の距離が長くなるため、余裕を持って計画を立てましょう。
バンフからのアクセス
Roma Busのルート9(Johnston Canyon行き)に乗車しましょう。
【RoamBus公式サイト】ジョンストンキャニオン Route9
【Roam Bus公式サイト】ジョンストンキャニオン2022
ジョンストンキャニオンの詳細はこちらの記事にまとめています。
レイクルーズエリアのハイキング
バンフから55km離れたレイクルーズエリアには、カナダで最も有名な氷河湖であるレイクルーズがあり、年間何万人もの観光客が訪れます。
レイクルーズエリアは3つのハイキングコースがあります。
比較的歩く人が多いため野生動物の心配も少ないです。
レベル別に楽しめる3つのコースをご紹介します。
レイクアグネス(難易度★★★)
レイクルーズエリアで最もハイキング者数が多いルートです。
途中ティーハウスがあり、そこでお茶を楽しむことも。
難易度に合わせてさまざまなコースを選ぶことができます。
私のオススメは
- お昼のリトルビーハイブ
- 早朝のレイクアグネス
です。
レイクアグネストレイルの詳細はこちらの記事にまとめています。
プレイン・オブ・シックスグレーシャ(難易度★★★)
眺望に変化はあまりないですが、レイクルーズを取り囲む氷河を間近で見ることができます。
氷河が押してできた土砂の塊・モレーンも少し歩くことが可能。
高低差は少ないですが、往復歩く距離が長いため、健脚者向きです。
フェアビュー(難易度★★★★)
カナディアンロッキーのハイキングのなかでは珍しく山頂を目指すトレイルです。
5kmで1000m登るため、途中は急登が続きます。
とはいえ、北アルプス登頂経験のある登山者の方なら、楽しく歩けるでしょう。
がれ場のトレイルは高山植物を見ることもできます。
山頂の景色は圧巻の一言です。
バンフからのアクセス
Roma Busルート8X Lake Louise/Banff Expressに乗車します。
予約制となりますので、日程が決まれば早めに予約しましょう。
モレーンレイクエリアのハイキング
カナディアンロッキーを訪れたら絶対に観光したいモレーンレイクがあるエリアにも、ハイキングスポットがあります。
ラーチバレー(難易度★★★〜★★★★)
モレーンレイク湖畔からスタートするこのトレイルは、その名の通りラーチ(唐松)の群生地でもあります。
ラーチが黄葉を迎える9月中旬は特に人気。
モレーンレイクを囲むテンピークスとラーチの景色は何度見ても美しいです。
通常ミネスティマレイクを目的地としますが、時間に余裕がある方はセンチネルパスまで歩いてみてください。素晴らしい景色が広がっていますよ!
なおこのエリアはクマが出ることでも有名なトレイルです。
時期によっては、グループでないとハイキングができないことも。単独は控えましょう。
アクセス
バンフから公共交通期間で直接モレーンレイクにいくことはできません。
レイクルイーズビレッジでツアー会社が運行しているシャトルバスに乗り換えが必要となります。
※2020年は黄葉シーズンのみバンフからバスが出ています。今年度の詳細は追って記載します。
ラーチバレーの詳細についてはこちらの記事でまとめています。
バンフ市内
あまり遠くまで行く時間がない方には、バンフ市内で手軽にハイキングが楽しめるスポットをご案内します。
登山口までも徒歩、もしくはバスで行けるのが嬉しいポイント。
バンフ市内、徒歩で行けるハイキングコースは
- トンネルマウンテン
バンフ市内、バスで行けるハイキングスポットは
- サルファマウンテン
です。
トンネルマウンテン(難易度★★)
バンフ市内にあるトンネルマウンテン。市民に愛されている裏山です。
30分−1時間のハイキングで山頂に到達することができ、途中の眺望も楽しめます。
「全然時間がないけど、少しでも歩きたい」という方にはオススメのスポットです。
アクセス
登山口までは市内の中心地から徒歩10〜15分で到着。
登山口から山頂までは約40分です。
サルファマウンテン(難易度★★〜★★★)
ゴンドラで頂上まで行くことができる山です。
ゴンドラの乗り場の近くにトレッキングコースがあり、歩いても2時間ほどで山頂に到達することができます。
山頂ではバンフの街や周辺の山々を一望することができます。
運が良ければ草食野生動物に出会うことも。
下山後バンフの観光スポットである温泉に入ることもできます(水着必須)
トレイルに危険箇所はなく歩きやすく整備されていますが、単調な道です。山頂まで眺望にも優れず飽きてしまうことも。
アクセス
Roam Busのルート1 Sulphur Mountain行きに乗車します。
まとめ:車がなくても個人でハイキングできる場所はある
バンフからバスで行ける、オススメのハイキングスポットについてご紹介しました。
バンフ国立公園では、少し歩くと観光では見られない美しい景色が広がっています。
ハイキングの予習にはこちらの本が参考になります。
本記事が皆様のカナダ旅のお役に立てれば幸いです。
素敵な山旅を♪
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