ロングトレイルやトレッキングをすると、普段の生活では考えられない想定外が起こります。
また、普段の生活では特に問題ないことでも、ロングトレイル中は悩みのタネになることも。
私もトレッキング中にさまざまなトラブルを体験したことがあります。
避けては通れないものもありますので、悩んだこと・注意すべきことを女性目線からご紹介します。
ロングトレイルで起こるトラブル・悩んだこと
私が経験したロングトレイルにおけるトラブル・悩んだことは5つです
- 靴擦れ
- 便秘
- 髪のトラブル
- スキンケア
- 生理
後半2つは女性の方のみ確認いただければ幸いです。
靴擦れ
靴擦れの原因は主に、靴のサイズが合っていないことかと思われます。日帰り登山ならそうでしょう。
そんなの当たり前じゃないか!
この記事を読んでいる方で合わない靴を履いている方はいないと思います。
しかし、ロングトレイルにおける靴擦れは
靴が合っている人にでも起こりうることです。
なぜ靴のサイズが合っているのに靴擦れが起こるのか
それは、靴が蒸れるからです。
長期間履きっぱなしだと自然と汗をかいていきます。
対策
蒸れないようにすること。
そのためには定期的に靴や靴下を脱いで足を乾かしてください。
ついでに水で洗うと足の臭いも少なくなります。
私は晴れた暑い日は1日に2回、靴と靴下を脱いで足を洗っていました。
1日足を洗わなかった日は、お昼から夕方に擦れた痛みが出てきたので、早めにバンドエイドをして最小限にしていました。
便秘
トレッキング中に起こる便秘は、2種類の原因があると考えます。
- 栄養バランスが崩れる
- トイレに行きたいタイミングで行けない
前者は栄養バランスや環境の変化で便秘になるパターンです。よく旅行時に便秘になりやすい方は気をつけるべきです。
後者は便に行きたいタイミングを逃し便が硬くなるパターンです。
一般的に運動では蠕動運動が活発になります。行きたいタイミングを逃してしまうと、大腸がさらに水分を吸収し固くなります。
私は後者の便秘を経験したことがあります。特にソロではない山行は注意が必要です。
対策
栄養バランスが崩れたり慣れない環境で便秘を起こしやすい
→ビタミン、ミネラル、食物繊維をトレッキングの食事で入れるようにしましょう。
私も以前は環境が変わると便秘になりがちでした。その際は日本からタブレットタイプの青汁を持って行ったことがあります。
今は環境の変化での便秘はほとんど起こりませんが、食事に食物繊維の乾燥系の食べ物やビタミンミネラル類は必ず持っていくようにしています。
トイレに行きたいタイミングで行けない
→できる限りタイミングを逃さないようにしましょう
当たり前のことですみません。トイレがない場合は携帯トイレの持参も一考です。
JMTではルールさえ守れば穴を掘って埋めることが可能です。
また、私は朝食をきちんと食べて朝のうちに便を済ますようにしていました。
ちなみに日本の縦走登山では
- できる限り早く出発したい
- 山小屋が豊富
ため、便を出さずに出発することもしばしあります。
しかし海外トレッキングでは早朝出発にこだわりがなかったため、しっかり朝食を食べ腸のリズムを整えました。
これらは人によって違うと多います。ロングトレイル前にあなたに合うリズムを見つけましょう。
髪のトラブル
ロングトレイルでは髪を洗えないため、様々なトラブルがあります。
特に今までシャンプーで洗っていた方
いきなり1週間洗えなくなる
と、頭皮の環境が変わりベタついたりトラブルに発展します。
また、トレッキング場所の気候にも左右されます。乾燥している場所では、フケが多くなります。
対策
私が考える対策は2つです。
- 事前に少しずつ湯シャンに慣れていく
- オイルを染み込ませたブラシを持参する
事前に少しずつ湯シャンに慣れていく
シャンプーでの洗浄が急激になくなり頭皮の環境が変わった際の、対策として有効です。
私はトレッキング旅に出ている時は、街でもシャンプーは2日に1回でした。
長期で髪が洗えない状況に頭皮を慣らすため、少しずつ頭皮の環境を変えていきました。
オイルを染み込ませたブラシを持参する
乾燥している環境によるフケに対応できます。
私はまだ経験しませんが、椿オイルを染み込ませたブラシを持参する方法をとっている方がいます。
頭皮の乾燥を防ぐことができると考えます。
オイルを染み込ませないにしてもブラシや櫛は必須です。特に髪の長い女性は、毎日ブラッシングをしましょう。
女性ならではのロングトレイルの悩み
次にロングトレイルにおける女性ならではの悩みについて紹介します。
スキンケア
女性は特にスキンケアを気にされる人も多いのではないでしょうか。
ロングトレイルでは化粧はしないにしても、毎日日焼け止めは塗ります。
日焼け止めすら塗らないという方(いないですよね。)海外の紫外線は日本と比べ物にならないです。下手したら火傷になるので塗ることをオススメします。
私は以前、軽量化のためにスキンケアグッズを全く持っていかないことがありました。
その結果、8日間のトレッキングで肌はボロボロに。
日焼け止めは毎日上塗りしていました。もちろん肌に悪いことはわかっていますが、実験の意味も込めて実施。
惨敗でした。元の肌を取り戻すまで、2週間以上かかったことを覚えています。
顔の肌は他の部分よりも薄いです。
体はケアしなくても、顔のスキンケアは長期間になればなるほど必要と感じます。
対策
拭き取りと保湿は必要です。
山の中では顔を洗うことはできません。
- 拭き取りのシート(化粧水入り)を持参
- クリームで保護
それだけでも全然違います!
軽量化のために小さな容器に移し替え持っていきましょう。
ちなみにJMTスルーハイクでも、持ち運びは1週間分でいいかと思います。リサプライで送った荷物に、次の1週間分のスキンケアを入れておきましょう。
生理
女性は生理と重なることがあります。
1週間程度のトレッキングなら薬でズラすことは可能ですが、JMTスルーハイクなど長期になると必ず重なるのではないでしょうか。
私も実際に生理中にトレッキングをしたことは何度もあります。
- お風呂に入れない
- ナプキンのゴミ
- 生理痛
上記が悩まれることかなと思います。
対策
お風呂に入れない
清潔に保つことは大切です。こまめに新しいものに変えましょう。
私は生理がなくてもおりものシートを持参。下着が汚れないようにしました。
ナプキンのゴミ
ナプキンを使用の場合は避けては通れません。
- いつもよりジップロックを多めにもつ
- 大きめのジップロックを持つ
これらで対応しましょう。
また、ゴミの少ない月経カップという方法もあります。
元々月経カップを使用している方
→月経カップで対応するとゴミは少なくなります。
普段はナプキンを使用しているけど、ゴミを出したくないからトレッキング中は月経カップを使用したい方
→もしあなたが月経カップに馴染みがあるなら大丈夫。しかしいきなり使用することはオススメしません。慣れているいつもの方法を取りましょう。
生理痛について
私は元々ひどい方ではないです。生理1日目はお腹の痛みはありますが、消炎鎮痛薬を服用すると治ります。
毎回寝込むほどひどい方は事前に婦人科に相談しましょう。生理痛を和らげる方法はあります。今日本では、保険診療で生理痛をやわらげる薬を処方してくれます。
- 生理の時は無理しない(ゼロデイなど)
- 痛み止め服用
- ひどい方は事前に婦人科へ相談を
まとめ:ロングトレイルのトラブルを知り対策を練ろう
トレッキングをしている最中におこるトラブルは、街でおこった場合より大変です。
電波がない環境下、手持ちの持ち物で対応しなければなりません。
この記事は
事前に読むことで、皆様が少しでも対応策を知った上で歩くことができれば
と思い、書きました。
どうしても自分の力で対応できない時は、無理せずエスケープルートで下山しましょう。
皆様の旅が楽しいものになることを祈ってます。
素敵な山旅を♪
コメント