長期旅や海外滞在で必要となるのが予防接種。
日本では終息している疾病でも、他の国では終息しておらず発病する病気が沢山あります。
予防接種で自分の体を守れるものは守りましょう。
様々な病気のワクチンがあります。
行く国の情報をしっかり調べて、必要な予防接種をしましょう。
特に
- 長期旅行
- 新興国
へ行く場合は予防接種は必須となります。
本記事では
- 何を打つのか
- いつ打つのか
- どこで打つのか
- 予防接種のフローチャート
をまとめています。
それではいきましょう!
なお、この記事は、私自身が医師から勧められたこと・厚生労働省のホームページ「海外渡航のためのワクチン」の内容を基に記載しています。
どれを接種するかはあくまで自己判断でお願いしますね。
予防接種の種類
様々な予防接種がありますが、厚生労働省が予防接種で防げる疾患として挙げているのが
- 破傷風
- A型肝炎
- B型肝炎
- 狂犬病
- 日本脳炎
- ポリオ
- 黄熱病
などです。
あとは日本でも度々話題となる
- 麻疹
- 風疹
も挙げられています。
これら疾患以外もあります。詳しくは厚生労働省検疫所のホームページをご覧ください。
厚生労働省のホームページでは各予防接種について
- 必要な国・エリア
がまとまっています。
必要な予防接種を検討し、あとはトラベルクリニックの医師と相談して接種がいいでしょう。
私が打った予防接種
私が旅に出る前に打ったワクチン(2015年)は下記6種類です。
- 破傷風
- 狂犬病
- 日本脳炎
- 黄熱病
- A型肝炎
- B型肝炎
フィリピンに長期滞在したため多めです。
もちろん渡航する国やエリア・現地ですることで変わってきます。あくまでご参考までに。
破傷風
世界中の土壌に生息し傷口から感染するため、個人的にトレッキングをする際には必須の予防接種です。
幼少期に4種混合ワクチンや3種混合ワクチンを指定回数接種している方は基礎免疫があり、20代前半まで免疫があるようです。
その後の追加は1回接種で10年持続するとのこと。
私は2015年に追加接種をしています。10年経ったので2025年に更に追加接種予定です。
(コロナ禍があったとはいえ10年旅している生活なのかと感慨深いです。笑)
狂犬病
発症すれば100%の致死率である疾患です。アジアやアフリカに渡航される際には特に必要です。
犬以外にも猫やコウモリなどに噛まれても感染します。
渡航前には1ヶ月で3回接種が必要です。もし噛まれた際には追加接種が必要です。
噛まれた後も接種が必要なら無理して打たなくても、、と思う方もいるかもしれません。
しかし渡航前に予防接種をしていなければ、追加接種の回数が増え接種期間が長くなります。
その後の旅のスケジュールが大きく狂うことになるので、事前接種がいいでしょう。
私は2015年に3回接種、その後は先進国の旅行が多く接種せず。コロナ後、2024年に3回接種をしています。
今後はずっと基礎免疫を維持したいので、医師に相談のうえ追加接種をしていきたいと考えています。
日本脳炎
日本脳炎ウイルスを持っている蚊に刺されることで発症します。
脳炎になると致死率が高く、後遺症が残ることも多い疾患です。
東アジア・南アジア・東南アジアへの渡航の際は検討されます。
私はフィリピンに3ヶ月語学留学をする際に2回接種をしました。
黄熱病
南米の熱帯地域やアフリカに渡航する際必要なワクチンです。
南米やアフリカの一部の国では、黄熱予防接種証明証がないと入国できない場合があります。
私は南米に行きたかったので世界一周前に接種しました。
黄熱予防接種を取り扱っている施設は少なく、検疫所などで予防接種をします。
また他のワクチンと間隔をあける必要もあります。
生ワクチンで1回の接種で生涯免疫がつきます。黄熱予防接種証はパスポートと一緒に保管しています。
A型肝炎
衛生環境に懸念がある地域に渡航する際、接種が推奨されます。
私はフィリピン英語留学に行く前に接種しました。
私は4週間間隔で2回接種しました。半年後に3回目を打つと5年有効になるようです。
私は3回目を接種していないので、今からまた衛生環境の極端に悪い場所に行く場合は接種しないとと考えています。
血液検査でA型肝炎の抗体価を測定できるので、それに合わせて追加接種の回数や期間を調整できると医師にアドバイスをもらっています。
B型肝炎
昭和中期に注射の針刺し事故などがあり、感染が問題視されていたと学生時代に勉強したB型肝炎。
現在は母子感染や性交渉の感染が主流です。
個人的にあまり予防接種は必要ないかなと思っていたのですが、当時通っていたトラベルクリニックの医師から勧められて接種しました。
接種スケジュールはA型と同じで、私は2回目まで接種。同じく血液検査でB型肝炎の抗体価を測定できるようです。
いつ打つのか?
予防接種は接種するワクチンの種類によって、接種スケジュールが変わります。
大体接種完了まで1−2ヶ月(長い場合は半年〜1年)かかることが多いです。
事前に余裕をもってスケジューリングをしましょう。
私は渡航する3ヶ月ほど前から予防接種を開始し、4週間かけて必要な予防接種の2回目3回目完了しました。
黄熱病は近くでは検疫所しかできなかったので、仕事の有給期間中打ったので直前となりました。
(黄熱病は生ワクチンとなるので、本当は日本で少し様子をみたいところです。時間がなく、打った1週間後にはフィリピンに渡航していました。)
各トラベルクリニックではそれぞれの予防接種について
- 予防接種スケジュール
- 同時接種の有無
- 次回予定
など教えてくれます。
気軽に相談に乗ってくれる医師を見つけましょう。
どこで打つのか?
予防接種を打つ場所は
- 日本
- タイ
の旅人が多いです。
タイ・バンコクにある病院スネークファームで予防接種をすると、価格を抑えることができます。
私は
- 1ヶ国目がタイではない
- 余裕を持って予防接種をしたい
- 多少費用がかかってもOK
- 何かあったときに日本語で説明したい
これらの理由から事前に日本で予防接種をしました。
相談に乗ってくれる渡航学会専門医の医師がいるため、今後も日本で予防接種をしたいと考えています。
では日本のどこで予防接種を打てるのか。
- 予防接種実施機関検索ページで検索
- 地域名×トラベルクリニックで検索
黄熱病以外は上記2点で探すことができます。
予防接種実施機関検索のページは厚生労働省検疫所のホームページから確認できます。
都道府県名と必要な予防接種を選んで検索するだけです。
黄熱病実施機関はどこ?
予防接種を受けるフローチャート
最後に予防接種を受けるフローチャートをまとめました。
まず自分が行く場所を決めないと、どのような予防接種が必要かわかりません。
世界一周で具体的な場所はまだしっかり決めていない人も、行きたいエリアなどはしっかりイメージしておきましょう。
国・地域別情報 – 厚生労働省検疫所 を参考に必要な予防接種を調べてみましょう。
渡航が1ヶ月切っている方は今すぐにでも予防接種を受けましょう。
黄熱病の予防接種は他のワクチンと1ヶ月あける場合があります。
早めに調べて計画し、接種スケジュールを考えましょう。
- 予防接種実施機関検索ページで検索
- 地域名×トラベルクリニックで検索
これで探してみましょう。
個人的には片手間で予防接種をしている機関より、専門的にしているクリニックの方が詳しくじっくり相談に乗ってくれます。予約制のクリニックが多いので、早めに予約しましょう。
もし可能なら母子手帳を探して持参しましょう。
幼少期に予防接種をしている種類で、接種回数が変わる場合があります。また年齢によっても変わります。
クリニックによっては予防接種の記録が残った免疫手帳を配布してくれる場合があります。
医師と相談し、必要な予防接種を必要な回数うちましょう。
黄熱病の際、接種後にもらう黄熱予防接種証はなくさず保管しましょう。
また、免疫手帳を配布された場合もしっかり旅行に一緒に持ってきましょう!
まとめ:予防接種は早めに計画的に!
海外旅行や世界一周で必要な予防接種について
- 何を打つのか
- いつ打つのか
- どこで打つのか
- 予防接種のフローチャート
をまとめました。
何が必要なのか早めに調べて計画し、接種スケジュールを考えましょう。
本記事がこれから海外旅行に行く方のお役に立てば幸いです。
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素敵な旅を♪
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