ジョンミューアトレイルで何を持っていけばいいのか悩まれている方もいるかと思います。
本記事では私がジョンミューアトレイルに持って行った装備一覧の紹介と、日本の登山に追加して持っていくものを紹介します。また、JMTに向いているギアの良い点も合わせてご案内します。
私のJMT装備一覧
まず私が持って行った装備の一覧を紹介します。(食料除く)
お分かりいただける通り、当時の私の装備はULハイカーからは程遠いものです。
それでも楽しく歩けましたが、今振り返ると改善点もたくさんあったと感じています。
日本のテント泊に追加して必要なもの
JMTに興味がある方は、日本や海外でテント泊の経験がある方が多いと思います。
ほとんどの装備は持っているのではないでしょうか。まずは日本のテント泊装備に追加して必要なものを紹介します。
それは3つ、浄水器、ベアキャニスター、スコップです。
ひとつずつ詳細を確認しましょう。
浄水器
日本の登山では山小屋で水を購入したり湧水から水を確保することが多いですが、JMTではトレイル上の川や湖から水を確保します。
そこには野生動物の糞尿が混ざっている可能性があるため、飲める水にする必要があります。
方法は3通りあります。
- 浄水器を使用する
- 煮沸消毒をする
- 塩素系タブレットを入れる
個人的にオススメなのが浄水器を使用することです。
煮沸消毒は火を沸かすためにガスやアルコールを沢山使うので、それだけに頼るのは心もとないです。
タブレットは手軽で荷物にもなりませんが、2つのデメリットがあります。
- 直ぐに飲めない
- 塩素の臭いで美味しくない
これらのことから考えても、浄水器で濾過をすることをオススメします。
私が使用していた浄水器はソーヤミニです。
ベアキャニスター
JMTではクマ対策として匂いのあるものは全てベアキャニスターに入れます。
そのためベアキャニスターを購入もしくはレンタルする必要があります。
※ちなみにクマ対策でベアスプレーは使用しません。(ヨセミテ国立公園のレンジャーに確認済み)
私の場合
私はアメリカに入国してからベアキャニスターを購入しました。
スコップ
JMTでは自らでた糞尿は、15cmの穴を掘り埋めるというルールがあります。穴を掘るために小さなスコップを携帯することをおすすめします。
私の場合
DAC社のThe Deuce of spadesというスコップを使用しました。
その他必要なもの
地図は必ず入手しましょう。
地図はオンラインでも買うことができるので、現地ではなく事前に手に入れることをオススメします。
一番のオススメはナショナルジオグラフィックの地図です。
この地図の良いところはモデルとなる1日の行動計画が載っていること。私はこれを参考にしながら毎日どこまで歩くかを決めました。
他にも良いポイントがたくさんあります。
ナショナルジオグラフィックの地図の良いところ
- 幕営場所、水場の注意事項が載っている
- モデルコースが書いてある
- 食糧補給場所の全リスト・連絡先がある
- JMT以外の周辺ルートも載っている
ちなみにアプリも存在しますが、私はダウンロードだけしてほとんど使用しませんでした。
JMTはほとんど道に迷うことはないので現在地を確認する必要はありません。また携帯の電池の消耗に繋がるため、必要な時のみでいいかと思います。
ただ、迷ってしまった時には、現在地がわかるアプリは重宝します。
JMTに向いているギア
次に個人的にJMTに向いているギアについて紹介します。
バックパックとULバック
バックパックには多くの種類があります。山岳部の方々が背負うような大きなバックパックもあれば、近年ではウルトラライトのバックパックが沢山あります。
私はJMTにはULバックが向いていると思います。
理由は
ベアキャニスターが想像以上に重いため
です。
私の場合
私は大きなバックパックで行きましたが、正直言って大変でした。
特にJMTではベアキャニスターが約1kgあります。少しでも他で軽減した方が良いため、バックパックの軽量化を強くオススメします。
靴は何がいい?
靴にはローカット、ミドルカット、ハイカットがあります。
この中では、
ローカット、ミドルカットの靴
がオススメです。
一般的にJMTでは
ローカットのトレランシューズ
がいいと言われています。
理由は
蒸れにくい→靴擦れの可能性を軽減できる
ためです。
ただローカットの靴に慣れていない人がいきなりJMTで履くことはオススメしません。
- ソールが柔らかく、岩場で疲れる
- 捻挫の危険性が高まる
からです。
普段よりローカットの靴で登山をされている方は、そのまま使って問題ないです。
普段はミドルカットやハイカット、ソールが厚い靴で登山されている方は、履き慣れた靴で行くのが一番です。
特にJMT後半は岩場が多く出てきます。柔らかいソールで歩き慣れていない方は、足への負荷が想像以上にかかることが推察されます。
私の場合
私はミドルカットの靴で歩きましたが、蒸れることが多かったです。
ただ後半の岩場が多くなるところでは、ソールが厚いこともあり、疲れることはなかったです。
ハイドレーション?ボトル?どっちがいい?
JMTではボトルでの水分補給が楽です。
理由は2つあります
- 水場が豊富であり都度補給ができるため
- 晴天率が高いので、バックパックから出す作業が問題ない
私の場合
私はハイドレーションを使用しましたが、ハイドレーションは都度補給に手間がかかると感じました。
そのため、水がある場所で幕営し、その際に浄水をするようにしていました。
もしボトルだったら、行動中でも水がある場所で浄水することができたと思っています。
個人的にハイドレーションのメリットは悪天候時にも手軽に水分補給できることだと思っています。
JMTは晴天率が高いため、バックパックの雨よけカバーをすることがほとんどありませんでした。
そのためボトルでも問題なかったと感じました。
まとめ:JMTに必要なものと自分に必要なものは削らないで
JMTで持っていった装備の一覧と、個人的に歩いて感じたギアについて紹介しました。
私は当時ULハイカーとはほど遠いバックパッカーでありましたが、長期間歩く経験から装備について沢山学びました。
この記事がこれからJMTを歩く方のお役に立てれば幸いです。
素敵な山旅を♪
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